買い出し前の冷凍庫

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ある山道で。(怪談風……と言えるのか……?)

2019-09-16 23:10:58 | 霊ポケ妄想(お話風)
 ある山道で、不思議な形をした木が生えているのを見つけた。
 とあるスジから俺が事前に仕入れた情報に寄ると、珍しいポケモンと、珍しい木の実がある森がこの近くにあるらしい。それも、今まで誰一人として見付けたことのないモノ。正真正銘"幻のお宝"だ。
 そしてその森の入り口には、二本と無いような、世にも不気味な木が生えているという。
 なんとも胸が高鳴る話じゃあないか。何せ、その幻への道標を、俺は初めて見付けたのだから。

 「やったぞ……間違いない……!俺が初めてだ……俺の手柄だ!コレがあれば、幹部昇進も夢じゃない……いや!それ以上の栄誉が、この俺に!」

 クフ……ハハハハ!……おっと。いかん、いかん。先走るのは失敗のもとだ。クールに、謙虚に、だ。


 さて、ここからどう進むか、だが……それにしても、何だ、あの木は。どういう育ち方をすれば『ああ』なるのか……中程の球体といい、二股の幹といい、人の形に見え……無くもない。不気味な木だ……

 ……ん?何だ、何か挟まっている。
 これは……メモ……?四枚あるな。辛うじてだが、読めそうだ。はて。

 

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─ガサッ……ザクッ……ガサッ……─

 太陽が沈みゆく中、落ち葉を踏み締める音に、思いを馳せる。

 結局、そうか、もう夏も終わりか……。



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─ガサッ……ガサッ……ザクッ……─

 静かな春の木漏れ日に包まれながら、草木を掻き分け道を作る。今年は良い木の実が成りそうだ。

 みんな、どうか元気に育ってほしい。



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─サクッ……サクッ……ズモッ……─

 息すら凍る、白銀の世界。見る分には悪くないのだが、やはり私には、厳しい季節だ。

 溜めるんだ、力と体力を、この冬に。



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─ザクッ……パキッ……ザクッ……─

 二の足を踏んでいる暇はない。何せ今年は、絶好の気候なのだから。

 遂に来た、大好きな、暑い暑いこの季節が。



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 ……何だ?コレは。日記……なのか?
 ……フム。どうやらこのメモの主は、農家か何かを生業としているようだな。





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前半

中半

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 ……待てよ?この『冬』のメモ……
 ……なるほど。確かに、農家にとって冬は力を溜める時期、とも言えるのかもしれない。
 だが……もしかして、これは……俺は、俺はもしかして、とんでもないモノを見付けたのかもしれない。コイツは、このメモの主は、農家じゃない!
 なるほど、『厳しい季節』と言っているのは、確かに『農家』だろう。
 だが……『溜める』と言っているのだ。このメモの主は。しかし……普通、『力と体力』を『溜める』のは、『農家』ではなく『植物』だろう。

 もしや……私の脳に、一筋の衝撃が走った。このメモは、幻のお宝への道筋……つまり、珍しいポケモンの残したメモなのではないだろうか?
 誰だったか……永い年月を経たポケモンは人の言語を操ることがある……そんな論文を読んだことがある。コレは、まさしく『ソレ』ではないだろうか?
 そしてこの『メモ』は、ヤツが残した『痕跡』……すなわち『宝の地図』だ!

 フハハ……フハハハハ!手にしたぞ!この俺が!幻の宝を!フハハハハ!
 四枚の『地図』を解き明かせば!全てがこの俺のものだ!俺の栄光だ!

 よし、落ち着け……焦るな……手の震えが止まらんが、『メモ』を見返すのだ……



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─ガサッ……ザクッ……ガサッ……─

 太陽が沈みゆく中、落ち葉を踏み締める音に、思いを馳せる。

 結局、そうか、もう夏も終わりか……。



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─ガサッ……ガサッ……ザクッ……─

 静かな春の木漏れ日に包まれながら、草木を掻き分け道を作る。今年は良い木の実が成りそうだ。

 みんな、どうか元気に育ってほしい。



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─サクッ……サクッ……ズモッ……─

 息すら凍る、白銀の世界。見る分には悪くないのだが、やはり私には、厳しい季節だ。

 溜めるんだ、力と体力を、この冬に。



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─ザクッ……パキッ……ザクッ……─

 二の足を踏んでいる暇はない。何せ今年は、絶好の気候なのだから。

 遂に来た、大好きな、暑い暑いこの季節が。



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 ……やはり、間違いない……『夏』は……『植物』の好む季節だ……『春』も『秋』も、『植物』自身のことを言っている……俺の考えは間違いない……
 しかし、何だ……この『地図』の答えは……どうすれば……



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中盤

後半

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 足音……だよな?初めの擬音は……
 ……待てよ?足音……全てのメモが、『足音』から始まっている……最初の『足音』……初めの『足音』……『初め』の『一音』目!

 そうかわかったぞ!この『初めの足音』は、『初めの一音』!つまり、それぞれの『最初の文字』を読め、ということだ!

 それに加えてこの『季節』!バラバラだが、『春夏秋冬』に沿って並び替える!その上で、『最初の文字』を読み解くのだッ!




(ガサッ)




 ……なんだ、今の音は……何か、聞こえた気がしたが……
 ん?おや?これは……何が起こっている……?『メモ』が……『五枚』……『増えた』……?


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あしきこころのもちぬしよ。


といたね?
みたね?
といちゃったね?
みちゃったね?

よんまいだけならまだせーふ。
でもといたらおわり。
もりののろい。
みえたらおわり。
もりののろい。
もうおそい。




















つかまえた

















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 ……えっ………………あ……………………




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【とある文献に曰く】
──ポケモンの中には、木々やそこに住む者を愛し、森を荒らす者を捕らえ呪う種が居るという。森を荒らす気の無いもの、またやむにやまれず木を切るものに対しては、非常に友好的な姿勢で接する。しかし、悪しき心の持ち主に対しては容赦をしないという。捕らえられた者がその後どうなるのか。それは未だ謎に包まれており、学者達の研究の課題となっている──

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