名医の太鼓判・梅ズバなどテレビで放送されブームとなったもち麦。
そもそも他の穀物と比べて何が違うの?と気になる方もいらっしゃいますよね。
もち麦とは
もち麦はアミロペクチンという粘性が高い「もち性の大麦」の一種です。もちもちプチプチといった食感が特徴です。
最近になって大麦のもつ効能に、健康や美容に取り入れたいパワーがあることがわかり注目されています。
大麦自体が食物繊維が多いですが、その中でもダントツで食物繊維が豊富だとされているのが「もち麦」です。
もち麦の1番の効果は食物繊維の豊富さ
特筆すべきは白米の約25倍の食物繊維!
栄養価が高いと人気の玄米よりも4倍多いってすごいです。
「もち麦と押し麦の違いって何?」「押し麦じゃダメ?」なんて声もありますが、同じ大麦の押し麦ともち麦でも、食物繊維の量が違うんですね。
そして、もち麦の食物繊維には注目点があります。
それは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」という2種類の食物繊維をバランス良く含んでいることです。
レタスなどの野菜や、玄米といった食べ物ではあまり摂ることができない、水溶性食物繊維も豊富に含んでいるのがもち麦のすごいところです。
もち麦で摂れる食物繊維量
厚生労働省のページによると一日の食物繊維の目標数値は、18〜69歳の男性で20g以上・女性は18g以上です。
これに対して、茶碗一杯のもち麦ごはんで摂取できる食物繊維はこの通りです。
【もち麦ご飯一杯の食物繊維】
3割炊き(白ご飯7:もち麦ごはん3)で 約2.4g
5割炊き(白ご飯5:もち麦ごはん5)で 約3.4g
つまり、もち麦ダイエットは1日2食のご飯をもち麦に置き換えるだけで普段不足しがちな食物繊維の目標に近づけることができるのです。
「食物繊維が多い?便秘に効くだけ?」と思う方も多いかもしれませんが、それ以外にもたくさんの健康効果があることがわかってきました。
特に、もち麦に含まれる
「大麦β-グルカン」という食物繊維がに注目が集まっています!
その効果は多岐にわたり、コレステロール値の改善や内蔵脂肪の軽減に役立ったり、血糖値の上昇を抑える効果も


特に嬉しい効果だと思ったのは、
「大麦β-グルカン」の「セカンドミール効果」。「セカンドミール効果」とは、最初に食べた食事(ファーストミール)だけでなく、次に食べる食事(セカンドミール)の血糖値にも影響を及ぼす持続作用のこと。
つまり、朝食にもち麦を食べると、大麦β-グルカンの効果で朝食後だけでなく、昼食や夕食の糖質吸収を抑えることができるというのです!
実験によると、大麦β-グルカンを含む食事を取ると、まず朝食後の糖質の吸収が53%抑制され、さらに昼食後の糖質の吸収も44%抑制されたといいます。
それ以外にもカルシウムやビタミン、鉄なども豊富に含まれていて、美肌効果も期待できるとのこと。
効果が出る期間は?
ダイエットは、「早く結果を出したい!」と焦りがちですが、「もち麦」ダイエットも継続してゆくことで確実に健康効果が表れてくるようです。
腸内環境を改善するには、最低でも2週間は継続したいところですね。
3割麦ごはんを1日2回食べたグループが約12週間後に内蔵脂肪が平均10%減ったとの実験結果も出ています。
短期間での速攻性はないかもしれませんが、普段の生活に無理なく取り入れることで、一生涯の健康美に結びついてゆくはず。
もち麦の種類と価格
外国産のものから日本産のものまで幅広く販売されています。
外国産だと1kg 約700円〜 日本産だと1kg 約1000円〜ぐらいです。
「もち麦」には、カナダやアメリカ産などの外国産と日本産の大きく2つに分けられます。
値段はどちらも幅がありますが、外国産の方が日本産より若干リーズナブル。
見た目としては、外国産はしっかり精製された白い「もち麦」が多く、食べやすさがポイント。
一方では、日本産の外皮が残っている茶色や紫がかった、より栄養価の高い「もち麦」も人気があるようです。
もち麦の食べ方
【白米に混ぜて炊く】
まずは、2,3割麦ごはんにチャレンジ
3割麦ごはんの場合【白米2合:もち麦100g:水200ml】
5割麦ごはんの場合【白米2合:もち麦300g:水300ml】
塩 をひとつまみ入れる(味をひきたてるため)
「もち麦」を白米に混ぜて炊く時も、ほぼ通常の炊き方でよいようですが、塩をひとつまみ入れ(くせをなくすため)、1時間ほど浸水することがおすすめ。
はじめは2,3割麦ごはん、慣れてきたら5割麦ごはんを試してみても!?
【もち麦だけで茹でる】
もち麦を熱湯に入れ、20分から30分ほど茹でる。その後水ですすいでぬめりを取る。
もち麦:100gに対し、水:約500g 塩:少々 水からもち麦を入れて40分程(水分が無くなるまで)煮た後、20分ほど蒸らす。
「もち麦」をゆでる方法には2通りあるようです。
熱湯に入れて20分ほどゆでた後、水ですすいでぬめりを取る方法と、水からゆでて蒸らす方法。
①番の方がさっぱりとした食感とのことです。
白っぽい「もち麦」の場合は①番の方法でも、おいしくできましたが、紫もち麦など皮が多めに残っている「もち麦」の場合は、①番だと固かったので、②番が良いようです。
ともあれ…。ご自身のお好みで試されることをおすすめします。
詳しい「もち麦10割生活」は次回お届け予定です。
でわ また

