星を読む会(福井読書感想交換会)

福井市内で開催する読書会にあなたも参加しませんか? 一冊の本についておしゃべりしながらティータイムを楽しむ会です。

令和3年7月31日開催 第47回福井読書感想交換会レポート「緋のエチュード A STUDY IN SCARLET」アーサー・コナン・ドイル

2021-09-01 20:41:34 | 感想文
 「星を読む会」主催、第47回福井読書感想交換会が令和3年7月31日午後7時から、福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」で行われました。
 課題図書は、「緋のエチュード A STUDY IN SCARLET」(アーサー・コナン・ドイル)。

 今回はリモート参加の方もあり、雑談形式で本の感想をお聞きしました。以下は参加者の発言をまとめたものです。

・はじめて「青空文庫」を知った

・書籍版と違うところがある
 →訳者でまったく違う

・この機会がなければ取らなかった一冊

・ホームズとかワトソンが初めて

・小学校で読んだ気がするが、乱歩だったかもしれない

・ワトソンが軍医だった

・第1部は本で、第2部はスマホで読んだ

・ホームズはずるい
 →ホームズしか知り得ない情報を持っている
  →ミステリーとしての原点?

・「昔の彼女を殺された、その復讐」はスタンダードな設定

・怨恨としては単純

・第二部は唐突感があった
 →もうちょっとコンパクトに
 →ドイルが書きたかった部分?

・胸に手を当てて「大動脈瘤だ!」と言える名医ワトソン
 →実際はそんなん分からんわ、と現役の医者

・ホームズが警部を小馬鹿にしてる

・モリアーティは出てこないけど、老婆の変装はモリアーティの手下かも

・時間の経過が分かりづらかった

・登場人物の名前が覚えづらい

 だいぶん盛り上がりましたが、定刻となり読書会お開きとなりました。参加された会員の皆様、お疲れさまでした。

 次回48回福井読書感想交換会は、令和3年9月29日(水)19:00から。
 課題図書は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾。

 時節柄健康に気をつけ、読書ライフをお楽しみください。

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全てはここから始まった(6年前を振り返り)

2019-09-05 09:12:01 | 感想文
6年前の9/4夜、第一回の福井読書会(当時)を行いました。

あれから2ヶ月に1回定期的に会を行い、毎回WEBで情報を発信し、3人で始めた会も今では10人を超える人が来てくださるようになりました。

皆様のおかげでさらに7年目を目指して細々と長々と続けて行きたいと思います。

取り急ぎ、いつも見ていただいている皆様に感謝を!


R1/5/29 第34回福井読書感想交換会レポート(宮沢賢治ビブリオバトル)

2019-05-30 21:38:45 | 感想文
「星を読む会」主催、第34回福井読書感想交換会は令和元年5月29日(水)午後7時から、福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」で行われました。
今回は、喫茶室ニホ様で読書会をさせていただくようになりちょうど一周年と言う事で、特別記念大会とし「宮沢賢治作品ビブリオバトル」を開催しました。

ニホのミストレスおかもときょうみさんが愛して止まない宮沢賢治。賢治作品や関連作品(解説書、詩集、モチーフ作品など)を、それぞれが5分でプレゼンしどの本やタイトルを読みたくなったかを決めるというもの。

それぞれが推した作品は次の通り。
○セロ弾きのゴーシュ 宮沢賢治
○銀河鉄道の夜 宮沢賢治
○銀河鉄道の父 門井慶喜(講談社)
○宮沢賢治の元素図鑑ー作品を彩る元素と鉱物 桜井弘 他(化学同人)
○よだかの星 サウンドユニットSound HorizonのCD「ヴァニシング・スターライト」に収録の一曲
○なめとこ山の熊 宮沢賢治
○雨ニモマケズ 宮沢賢治

それぞれが5分のプレゼンと3分程の質疑応答を行いました。
合間合間にきょうみさんの注釈や薀蓄を挟み、熱すぎる宮沢賢治愛を見せつけられる場面も。

最後に、参加者みんなで投票しチャンプ作品を決めたところ、銀河鉄道の父、宮沢賢治の元素図鑑が同率一位となりました。
きょうみさんがまだ未読の「宮沢賢治の元素図鑑」をAmazonから贈る手配をして、会が終了しました。
はじめてのビブリオバトル会に参加した会員の皆様、お疲れ様でした。


次回35回福井読書感想交換会は、令和元年7月20日(土)福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」にて19:00から21:00まで。

課題図書は、スティーブン・キング著「ミスト 短編傑作選」 (文春文庫)の中から中編「霧」を取り上げます。

会員の皆さまが苦手とする海外文学を、伝説的スリラー作家キングの代表作で読んでみたいと思います。
夏ですので少し涼しくなろうかと…

飛び入りも可能ですので、お気軽にご参加ください。
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第十五回読書会レポート

2016-04-04 12:16:59 | 感想文


 第15回読書会が平成28年3月30日(水)午後7時から、まちよかCafeで行われました。今回も新規参加者が来場され、大いに盛り上がりました。
 課題図書は、三浦しをん著「舟を編む」。2012年本屋大賞を受賞、女性ファッション誌で連載されていた作品です。会の皆さんは、どのように感想を「編まれた」のでしょうか。

●読書会 19:15~

1さん
 おもしろかった。
 馬締さんと香具矢さんとの出会いに「にラノベのような展開か」と身構えたが、ふつうの恋愛小説のようにならなかったと感じる。
 「本好き」の人たちは「言葉」が好きだと、思う。言葉を扱う辞書の編纂というテーマは本好きの心をつかんだのではないか?
 特に、章立ての時系列が今までになかったような書き方で面白かった。

2さん
 読書会の課題図書でもなければ、この本は自分では選ばなかった。4時間ほどで集中して読んでしまい、途中号泣し家族に心配された。感情移入しす
ぎるぐらい面白かった。「言葉」に対して馬締さんに共感する所がある。
 辞書の編纂という、難しい話を簡単に書くことの困難さを書ききる筆力に圧倒された。

3さん
 岸辺さんに共感した。特に、畑違いの仕事に移された時の悲壮感はすごく共感できた。
 文庫版の表紙、イラストを描いている雲田はるこさんも好き。

4さん
 自分だけではきっと選ばなかった本だと思う。課題図書として初めて手に取った。
 「言葉」に対する重いの強さを感じた。辞書を作る行為を航海にたとえる、その意味を強く感じる。
 「ぬめり」感などの業界用語を知って、さらに辞書作りの奥深さを知った。

5さん
 「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」と比較した。言葉は記号なので、デジタルなものだと思う。
 用例採集カードに書くところの描写が印象に残った。言葉一つ一つにこだわりを持つことの意味がある。
 この本を読む時間が「愛おしい」と思った。

6さん
 登場人物の個性が豊かで丁寧に書かれている。西岡さんが好き。大学の先生とやりあうシーンが印象に残った。
 ページを繰る手が止まらないほど楽しく読めた。
 
7さん
 三浦しをんはもともと好きだった。
 地味な作業に光を当てる丁寧な描写は、綿密な取材があってこそ。
 新明解国語辞典第5版を買いました。


 皆さんの感想のあとに、感動したポイントなどを話ました。松本先生が亡くなるシーンで涙を流した方も。
 馬締さんと香具矢さんは寄り添っているがお互いが「独立」してる達人だ、という意見には賛成者多数でした。
 今回の名言賞は、『冒頭でビールもうまくつげなかった馬締さん。社会人として立派に成長した姿を最後の「お酌」にもってきた構成がすばらしい』に贈ります。


●ビブリオバトル 20:00~
 少し休憩をとり、二回目となるビブリオバトルを行いました。

先行:明智憲三郎著「本能寺の変431年目の真実」(文芸社文庫)
後攻:渋沢栄一著「現代語訳 論語と算盤」(ちくま新書)

 5分の発表と2分の質疑応答でより読みたいと感じた方を勝ちとする、このバトル。
 ノンフィクション対決となった今回は、先行の勝ちとなりました。
 渋沢翁はハードルが高かった?


 最後は恒例のおすすめ本です。

 ・宮下奈都著「田舎の紳士服店のモデルの妻」「太陽のパスタ、豆のスープ」

 ・森見登美彦著「四畳半神話大系」

 ちょうどここで時間となり、二時間の読書会お開きとなりました。参加された会員の皆様、お疲れさまでした。


 次回16回読書会は、平成28年5月25日19:00から、まちよかCafeで行う予定をしております。
 課題図書は、宮下奈都著「田舎の紳士服店のモデルの妻」。
 福井にゆかりのある女流作家で、先日著書「羊と鋼の森」が直木賞候補となったことでも知られる話題の方の作品です。
 どうぞ、お気軽にご参加ください。


第10回星を読む会(福井読書会)

2015-06-03 12:32:46 | 感想文
今回は、平成27年5月25日(水) 7:00からラササヤンにて開催しました。 

2ヶ月に一回のペースで開催して、よく10回もできたなぁと、感無量。



さて、今回の課題図書は綿谷りさの「蹴りたい背中」。

主席者三人で感想を交換しました。クロダ氏曰く、「三人で話すのがちょうどいい内容の本」。

女子高校生の内面を鋭く描いた作品だけに、男三人で熱く盛り上がる。

色んな解釈があってなかなか興味深かった。



次回読書会は、7月29日午後7時より。

課題図書は又吉直樹著「火花」です。
よろしくご参集ください。