星を読む会(福井読書感想交換会)

福井市内で開催する読書会にあなたも参加しませんか? 一冊の本についておしゃべりしながらティータイムを楽しむ会です。

第5回読書会まとめ。

2014-04-26 17:42:58 | 読書会
平成24年4月23日
午後7時~9時

BLネタから始まった今回の読書会。
司会はノサカ氏。
課題図書は映画版が大受けした、百田尚樹「永遠の0」。

やすぎ
戦争史として面白い。

クロダさん
ラストを楽しみに本を読むことが多いが、今回は既読の本だったので、二度目を読んだら各インタビューがパターン化していた分、面白さが半減した。
作者の思いが強すぎるかな。
戦争モノを最後まで読めた初めての本。

かわいさん
今回のような本はきっと与えられないと読まないと思う。読書会ならではだが、読むのに3週間かかった。
インタビューのリアリティはある。
子供が運動会に行って泣くシーンではじめて「小説」として実感した。
死が当たり前の時代において、特攻の意味を考えた。
宮部が最後特攻に行く明確な理由が分からなかった。

ノサカさん
今回「永遠の0」を選んだのは、職場の上司からの紹介だったが、正直小説としての評価は分かれると思っていた。
高年齢者向けと思っていたが、実は若者に人気があるベストセラー本だったが、その謎を読書会で考えたかった。

まとめ
参加者の本への評価は低かったが、読書会としてはとても良い題材だった。
皆が、宮部の特攻参加に至る心情を捕らえきれなかったが、会の意見の中で答えらしきものが見えたような気がした。
かわい氏が引用したユダヤ人心理学者V・E・フランクルの「異常な状況においては異常な反応が正常である」、アニメガンダムにおけるスレッガー中尉の「悲しいけどこれ戦争なのよね」という2つの言葉が、とてもこの本の印象としてふさわしいと思う。


気になる媒体の紹介
やすぎ
「すべてがFになる」森博嗣
「ユージニア」恩田陸
過去の読書会で紹介された作品。
あらためて読書会の魅力は、普段読まない系統の本に気づかされることだと感じた。

クロダさん
探偵ナイトスクープ「レイテ島からの手紙」今回の課題図書に関連した隠し玉。
放送作家百田尚樹が関わった探偵ナイトスクープの番組を、パソコンを持ち込んで映像として紹介。
インターネットでもよく取り上げられる「泣ける回」としても有名。


河合さん
「マボロシの鳥」太田光
普段TVで見る太田光のベースがこの小説にある。
照れ隠しにおとぎ話として人間の良さが書いてある。
河合さんが号泣した作品。

ノサカさん
「GOSICK ーゴシックー」桜庭一樹
ミステリー作品。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
兄弟愛がクローズアップ。
出ているキャラがしっかり立っており黒猫が好き。


次回読書会ご案内
平成26年6月18日(水)午後7時から

課題図書
「本因坊殺人事件」内田康夫
場所
ラササヤンla136店