斯く語りき

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このタイミングを待っていたのでしょう

2019-11-24 20:30:00 | 社会部
バブル期から30年以上も経ち、当時流行った『ゴルフ会員権』というものが人々の口端にも出なくなった昨今に於いて、現存する練習場も経営が大変だと思います。

勿論、実際にプレーするゴルフ場は沢山ありますし、テレビでもゴルフ大会を頻繁に中継しているので人々から離れてしまった存在ではありませんが、やはり本格コースとなれば利用料も相当なものになりますから、それに加えて練習場で練習するだけの予算を出すのが難しくなっているのではないでしょうか。

そこから考えれば、なんとか体面を保って経営できているところでも、今回の様な自然災害によって施設に大きなダメージが出てしまった場合には修繕費用を捻出するのが困難になり廃業するという方向になると思うのです。

今日までゴルフ練習場の対応が遅れたのは、今後の経営に対する収益の予想と、廃業して売却した際に手元に幾ら残るのかの査定に時間を要したからでしょう。
そして施設への甚大な被害は利用客に向けての廃業の理由としての大義名分になりますから、このタイミングを待っていたのかもしれません。

然し乍ら、この練習場ができた際に、いったい住宅地との間で如何なる取り決めがなされていたのでしょう。詳しく調べていないので何方が先だったのか判りませんが、それでも双方が同じ場所で共存するという段階になった時に話し合いを持つべきだったのではないかと思います。

とはいえ、日本の宅地開発の秩序という面から考えると、どれだけ国土が狭い国であれ、こうした現実が何の違和感なく実現してしまったのは問題だと思うのです。日本の場合は都市計画法や建築基準法さえクリアすれば基本的には建築することができますが、やはり何事にも限度や秩序があるのですから、法律だけで認可してはならないと思うのです。

昨今の御時世の影響で、近所の至るところで地主が畑を売却して宅地化にさせていますが、たとえ近くにゴルフ練習場がなかったとしても、この先の未来が不透明だと誰もが解っている筈なのにホイホイと建ててしまうのは、やはり後世に対する背信行為だと思うのです😔