袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

アーユルヴェーダは“私を大切にしてくれる”伝統医学です。

2021年07月05日 18時42分00秒 | アーユルヴェーダの取り組み
アーユルヴェーダは、3種類の生理機能(風の質、火の質、水と土の質)を軸に人体内で起こる無数の生化学的な反応をみていくことをします。
人の顔がそれぞれ違うように、この3つの質の割合が人それぞれ違います。
3つの内で風の質が一番多い人もみえれば、火の質が多い人もいます。また、3つの割合が同じ人も中にはいらっしゃいます。この割合は生まれ持ったもので一生変わりません。
「一生変わらない?!それは嫌だ。それは困る。」
と感じますか?
一生変わらなくったっていいんです。
何故ってそれは私の大切な体質であり個性だからです♪
おおまかに体質での消化力だと、風の質が多い人は、消化力が不規則なため間食が多い。
火の質が多い人は、消化力が強く大食漢。
水と土の質が多い人は、消化力は安定しているが消化に時間がかかる。
その他に気質だと、風の質が多い人は、明るくムードメーカー。
火の質が多い人は、頼れるリーダータイプ。
水と土の質が多い人は、優しく癒し系。
みんなそれぞれで優劣はありません。
でも困ったことに学校も大人の世界だってこの大切な個性を尊重せず画一的でしかも都合での見本を押しつけてくるなぁと感じます。
見本=“こうあるもの”が刷り込まれるとこの見本から外れた時、自分を責めてしまいます。
どうして私は〇〇なのだろう・・・と。
ある時、鬱症状がある方がみえ、新米の季節が苦痛とのことで、お話を聞いていくと新米が美味しいと感じられないとのこと。
誰もが美味しいと言う新米。みんなが好きな新米・・・なのに、どうして私は美味しくないのだろう・・・と。
アーユルヴェーダの視点でその方を診ると、新米が体質に合っていません。
ですので、普通に美味しく感じられないのです。
この自分の体質を知ったことをきっかけに、ご本人さん自らが“自分とは?”“私にとってどうなのか”と自分に興味がわき「私」をみていくようになり、自分を動けなくしていた“こうあるべきもの”からどんどん開放されていきました。
そしてすっかり元気になられ、今まで行けなかったところに行け、旅先からお便りを頂きました。

自分を尊重し、自分を生きるって、とても楽。

アーユルヴェーダカウンセリングでご自身を知るきっかけにして頂けると嬉しいです。
私自身が私自身を好きになる。私を大切にしていきたいですね。
榎尚子