袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

『第38回日本アーユルヴェーダ学会で袋田病院での取り組みを発表しました!』

2016年05月24日 14時43分53秒 | アーユルヴェーダの取り組み
年に1度、全国持ち回りでアーユルヴェーダの大きな研究総会があります。
今年は埼玉県の大宮市が開催地で、4月22日~24日の3日間、昨年に引き続き日本ヨーガ療法学会と日本健康促進医学会との合同で行われました。
日本では、ヨガがとても普及され、全国のヨガの先生が2000人ほど参加してみえました。
それに比べ、アーユルヴェーダの専門家はまだまだ少数ですが、最近の勢いには目をみはるものがあります。
このアーユルヴェーダ学会で、
「精神科病院でのアーユルヴェーダ治療の有効性」
と題して袋田病院での取り組みを短い時間でしたが、みなさんの前で発表させていただきました。
まずは、袋田病院の簡単な紹介と、2010年から始まったアーユルヴェーダ外来の内容と、
「アーユルヴェーダが精神科疾患において寄与出来ているか」
を調査し、その結果をお話ししました。
結果は、特に「アーユルヴェーダの処方を気に入ってくださり、日々実践し習慣となった人」
と、「24回以上(2年以上)受診し続け、アーユルヴェーダに触れてくれた方」
には、大きな改善がみられました。

とは言えども、学会での発表は初めてで、大きな赤い花を付け、演台に立つと・・・
はぁ~、緊張しました。
息があがりましたが、だんだん調子が出てきて、現場の声を届けることが出来たかと思います。

そして、無事発表が終わり、ほっとするのも束の間、質疑応答の時間で、招待講演をされるインドのアーユルヴェーダ医師・ビーマ・バット先生から、「袋田病院での実践が、とても意義あり、これからも頑張ってほしい」
とのお言葉をいただき、感激しました。

又、発表後は、石川県で自然農法を取り入れた治療を行っているお医者さんや、福岡県で先駆的な取り組みをしている精神科病院の院長先生など、お声をかけていただけ、とても貴重な時間でした。

全国の志を同じくする方たちと出会え、つながれるのが研究総会の醍醐味ですよね。
これからも、患者さんのために、少しでもお役に立てるよう、精進していきたいと思います。


〔左端が緊張ガチガチの私。〕         
報告:榎尚子アーユルヴェーダヘルスコーディネーター