袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

アーユルヴェーダを通じて「健康とは?」をテーマに健康教室~OT~

2015年01月21日 11時13分53秒 | 袋田病院 OT

恒例になりつつある、インドから生まれた伝承医学・アーユルヴェーダを通じて「健康とは?」をテーマに健康教室を開きました。
今回の参加者さんは、男性6人、女性4人の10人。 しかも嬉しいことに、8人の方が2回以上の参加でした。

 

いつも教室は、10時から始まるのですが、中々、みなさん集まれず、気分が安定しなかったり、体調がすぐれなかったり、そわそわ、ざわざわで、15分ごろから実際始まります。 つい油断をして10時に会場に行ったところ既にみなさん揃われていて、机にはテキストが開かれ、すぐ始められる状態でした!

そのおかげで、時間に余裕が出来、『あなたにとっての健康とは何ですか?』のやり取りが充実しました。最初は意見が出ずらく、「このテーブルから、どなたかお一人意見を聞かせてもらえませんか?」と、にこにこ、もじもじする患者さんを促しながら、意見を話してくれるのを待ちました。

徐々に沢山手が挙がり、最後は全員の意見を聞くことが出来ました。
この“間”、待つことが大切なんですよね。
みなさんの意見を ホワイトボードに書き込みながら、 一つ“小さなこと”に気がつきました。

 

・ 病気をしないこと

 

・ 病気をなくすこと

 

色々な見方が出来ますが、 病気という部分を見るのではなく、 病気を含めたその人全体を見て完全な健康を目指すアーユルヴェーダをしている私には、この似ている二つの意見が、大きく違うと感じました。

「病気をしないこと」は、病気を常にあるものと捉え、病気という一部分で物質を見ています。 それに比べると「病気をなくすこと」は、病気が起こらない状態で、健康を見ています。 言い換えると、どうしたら健康になれるかという、病気を含めた全体を見ていると思えるのです。

この“全体”を話してくれたのは、常連の方たちばかりで、また、多くの意見が、他の人との良質な触合いや関係と言った人間関係だったり、心の面だったりとホリスティックな感覚を身につけて下さっている姿に嬉しくなりました。

                                                                            報告:榎尚子(アーユルヴェーダライフスタイルカウンセラー)