12月号より
皆さんはニューディール政策という言葉を聞いたことがありますか。
1930年代の世界恐慌の際、当時の米国大統領ルーズベルトが打ち出した政策です。
この政策は、当時起っていたどん底の経済不況に対する起爆剤として、新たな生産活動を促す為に行われた大規模な公共事業として知られています。
公共事業とは本来、道路や鉄道や建築工事等を行っていくものですが、米国では、別名でこれを芸術文化政策と称し、アーティストやデザイナーや建築家に対して壁画制作や野外彫刻、建築の仕事を大量に発注することで、生産活動や雇用を促進していくという芸術家支援の意義も多分に含んでおりました。そしてこれらの政策は、失業者の雇用を促進することと同時に、パブリックアート(野外彫刻や、壁画制作等)や美術館建築の具体的な運動を興し、先進国としての豊かな文化の土壌(都市景観や市民のアイデンティティー)を育んできました。
さらにこうした米国の積極的な取り組みは、今日においては世界でも有数の観光資源にまで成長し、主要都市を中心に観光地としての米国の近代文化の基盤を築いております。
ニューディール政策と比較するのは少し大げさに思えるかもしれませんが、今回のアートフェスタでは、各部署のメンバー達(まだ一部ですが)がそれぞれの企画に少しずつ、関わり始めてきたのが解りました。
中でも(全部紹介する訳にもいかないので、解りやすい事例として)アミーゴやDCの企画が具体的な形として個人的には印象深い取り組みだったように思います。
これらは作品や商品といった物質の生産そのものだけに終始するのでなく、それを提供する場所やそれらが流通する仕組みや環境そのものを創り上げていく試みにチャレンジしていました。
アートフェスタを経て、メンバーの新しい役割や側面を見出すことで、一つの社会参加の糸口をイメージし始めた職員もいらっしゃったのではないでしょうか。
メンバーや患者さんが活き活きと活動し、社会参加していく為の、環境(インフラ)整備の在り方を、少しずつですが今後もアートフェスタを通して、皆さんと共に模索していけたらと思っています。
デイケア・U
皆さんはニューディール政策という言葉を聞いたことがありますか。
1930年代の世界恐慌の際、当時の米国大統領ルーズベルトが打ち出した政策です。
この政策は、当時起っていたどん底の経済不況に対する起爆剤として、新たな生産活動を促す為に行われた大規模な公共事業として知られています。
公共事業とは本来、道路や鉄道や建築工事等を行っていくものですが、米国では、別名でこれを芸術文化政策と称し、アーティストやデザイナーや建築家に対して壁画制作や野外彫刻、建築の仕事を大量に発注することで、生産活動や雇用を促進していくという芸術家支援の意義も多分に含んでおりました。そしてこれらの政策は、失業者の雇用を促進することと同時に、パブリックアート(野外彫刻や、壁画制作等)や美術館建築の具体的な運動を興し、先進国としての豊かな文化の土壌(都市景観や市民のアイデンティティー)を育んできました。
さらにこうした米国の積極的な取り組みは、今日においては世界でも有数の観光資源にまで成長し、主要都市を中心に観光地としての米国の近代文化の基盤を築いております。
ニューディール政策と比較するのは少し大げさに思えるかもしれませんが、今回のアートフェスタでは、各部署のメンバー達(まだ一部ですが)がそれぞれの企画に少しずつ、関わり始めてきたのが解りました。
中でも(全部紹介する訳にもいかないので、解りやすい事例として)アミーゴやDCの企画が具体的な形として個人的には印象深い取り組みだったように思います。
これらは作品や商品といった物質の生産そのものだけに終始するのでなく、それを提供する場所やそれらが流通する仕組みや環境そのものを創り上げていく試みにチャレンジしていました。
アートフェスタを経て、メンバーの新しい役割や側面を見出すことで、一つの社会参加の糸口をイメージし始めた職員もいらっしゃったのではないでしょうか。
メンバーや患者さんが活き活きと活動し、社会参加していく為の、環境(インフラ)整備の在り方を、少しずつですが今後もアートフェスタを通して、皆さんと共に模索していけたらと思っています。
デイケア・U