薬と自然
昨年も同じ題で、作品を展示いたしました。去年と違うところは、 患者様と一緒に種をまき、植物を育てることに注力いたしました。
これまでと同様に、患者様に少しでも薬だけでなく、自然にあるものの大切さに気づいていただけたらと思い、今回の作品を考えました。
正直なことを言いますと、今回の作品そのものにはあまりアートの要素はなく、患者様と一緒に種をまき、自然の大切さそして、薬だけに頼らない生活を望んでいる薬剤師としての思いを共有できたこと、 その取り組みが今回のアート作品であると感じています。
今回この場に展示している医薬品ボトルと植物は何度も失敗し、 うまく育てられなかったのも事実です、本当なら患者様と一緒に育てたハーブなどを、お茶にしてゆっくりと御一緒できればと思っていました。植物を育てることはとても大変なことを痛感したのと同時に、患者様に向けた薬の存在意義を確立することの難しさも重なり、いろいろと考えさせられる作品作りになりました。今後も、患者様と「薬と自然」を共有できればと考えています。
―袋田病院Artfesta2019『精神科病院によるアート的社会実践』―
開催日：2019年11月17日
袋田病院ホームページ・アートフェスタ2019
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