袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

OTの“森づくり”~支援の手~

2019年10月19日 10時24分55秒 | 袋田病院 OT
このたびの台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被害を受けられた皆様には謹んでお見舞い申し上げるとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

今回はOTの“森づくり”について、ボランティアの方々のお話をさせていただきたいと思います。

前回6月のブログにてお話したあとも患者さんとともにコツコツと整備作業を進めています。
昨年のアートフェスタ2018においてOT造形教室の作品を展示した森林内の場所も昨年以上に広く歩けるようになりました。


     
森をつくる上では、木々の間伐も必要になります。
ですが、大きな木となると私たちだけでは手に負えません。

そこで『奥久慈里山の会』の大串会長をはじめ、会の方々にボランティアでの協力をお願いしています。
会の方々は私が考えている森の利用目的や利用してほしい方のことなどを理解した上で、快く了解してくれました。




大きな木も手慣れた様子で処理されています。
ますます森は拓け、陽も入り、風も通るようになりました。
そして、会の方々はこの森を「いい場所だ♪」と言ってくださいます。

OTのプログラムでいっしょに作業をしている患者さんにもこのことを伝えました。
患者さんだけでなく、私たちスタッフもその後の作業にいっそう気合いが入りました!



整備が進むなか、先日台風19号が直撃。
大きな被害は免れましたが、巨木が3本、根っこから倒れました。
根っことともに地面は5メートル四方がめくれあがってしまいました。
けが人などがなかったことは幸いです。



倒木は森の広場中央から通路にかけて横たわってしまいました。

途方にくれながら大串会長に連絡をすると、その翌日には現場に来て、すぐに処理作業を行ってくれました。





あっと言う間に巨木は処理されました。
今後も患者さんと作業活動を行う場所でもあったため、迅速な対応には感謝の念にたえません。

森をつくる、そして守る上ではこうした方々の理解と協力は必要不可欠であると改めて感じました。
まだまだ作業は続きますが、人々のご協力やその“縁”を大切にしながら、ヒトが共に関わり合える森にしていきたいと思っています。

袋田病院・OT