【vol.19】袋田病院アートフェスタ2019レポート【作業療法・OT】vol.1

フォレストアート

「あの森林が幻想的（ファンタジー）な場所になったらいいね♪」

昨年から始まったフォレストアート。

今年の森林にはあたらしい仲間も増えて、いっそうにぎやかになりました。

この自然と融合した作品たちがみなさんをお迎えいたします。

目に見えるものだけでなく、鳥の声や風の音、木々のゆらぎといっしょにお楽しみください♪

制作:OT造形教室

OTの森林つくり

作業療法(OT)は、なぜ森林をつくるのか。

森林の癒し効果はすでに研究や実証がされており、OTを行う場所として森林を利用しようと考えました。

しかし、それは容易なことではありませんでした。長年放置された森林は藪に覆われ、枯れ木や倒木で荒れてしまっていたのです。

2019年から本格的にOTのプログラムとして患者さんと一緒に森林の整備を始めました。まずは除草や落木の片づけです。

作業が進むにつれ、森林には陽が差し込み、風が抜けるようになりました。少しずつでも確実に作業の成果が見えてくると、患者さんたちにも変化が見え始めました。

それは達成感に満ちた笑顔です。

人気(ひとけ) のなかった森林から笑い声が聞こえるようになり、森林にも活気が感じられるようになりました。

「森林もきっと笑っている。」

治療の場をつくることからすでに治療が始まっていたのだと思います。人が森林を整備し、森林が人を癒す。そんな好循環、相互作用をしみじみと感じます。

きっとこれからも森林は私たちを待っているはずです。誰でも平等に癒してくれる森林。だからこそ森林のために、私たち自身のために森林をつくるのです。

台風19号による倒木

このたびの台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様には謹んでお見舞い申し上げるとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

2019年10月12日、台風19号により3本の大木が倒れましたが、『奥久慈里山の会』のボランティアの手によって迅速に処理されました。この木の根はその軌跡としてここに残っています。

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