てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第6回カフェ・参加者感想

2011年11月27日 22時06分24秒 | 参加者感想
第6回てつがくカフェ@ふくしまが開催されました。
参加人数はこれまで最多の27名です。
サイトウ洋食店が満席状態のなか、とてもとても活発な対話が交わされました。
今回のテーマは「〈安心〉は共有できるか?―放射能をめぐる〈温度差〉とは何か?―」。
前回の特別編で挙げられた論点の一つです。
その内容については別に報告としてまとめさせていただきます。
まずはご参加いただいた方々の感想を掲載させていただきます。

●話の中で「日本的=世間」という言葉が一番印象的でした。多くの人が自分の意見を持ち、不安を抱えつつも、みんなの前で意思を表明できない難しさがあると思います。日常の人間性を壊す危険性と新たな人間関係を構築することの大切さを個人として同バランスをとるか…。ぜひ考えてみたいテーマです。原発災害について、できれば戻りたくない気持ちもあると思いますが、「語ること」「記録すること」は当事者であり私たちがやらねばならぬことだと思います。

●これから何か新しいことをはじめては行きたいと思うが、私もデモなどには、しょっちゅう参加できないと思う。でも、ある参加者が言っていたように、自分の身近な場で、きちんと自分の考えや意見を表明するということはできるし大切なことだと思う。「和を以って尊しとなす?!」ってことわざ?があると思うが、友人同士では、ウラでは色々なことを考えるが、ちょっと大きな空間や偉い人に対しては、自分の意見等を表明しにくいのかな~って思います。私はけっこう、はっきり何でも言うんですが…この日本的な感じは何なのか、次回のテーマにして下さい。

●ゼミ以外でこんなに大規模に一番議論しなければいけないけれども、みんなが話をしないクリティカルな話をできているという現状をしっかり見れたこと自体がとても新鮮でよい出来事だと思いました。ノートをとってみたのでまた自分で深く考えたいと思います。いい話し合いの形を見れました。頭の回転が重要(?)なので疲れました。

●「知識の差」、「地域の差」、「価値観の違い」など、温度差の要因となるようなものを自分の頭の中で整理できたように思います。これから人間関係をもう一度どうつくって考えるのに非常に参考になりました。

●今回2回目の参加になりますが、以前より主体的に参加できたと思います。どうしても答えが出ない問題ですが、他の方とのお話を聞いたりしているうちに、自分の中で、更に様々な問題や考えが生まれてきて、今この状態では少し混乱しています。しかしこの混乱も含めて、非常に有意義な時間だったと感じました。足りない部分は、自身でも考えていきたいと思います。ありがとうございました。

●「考えたくないけど考えなくてはいけない」と思っていても、やっぱり考えたくはないんだと思いました。こうして、みんなが「考えたくないこと」を一生懸命考えていると思うと、そこから逃げようと思っている自分に、やはり後ろめたさを覚えずにはいられません。

●様々な意見が出る中で哲学的な答えや、哲学的にはどのような問いがあるかなどを知りたかった。

●誰もが「考えたくない」ということだからこそ考えることが必要なんだなと改めて思いました。

●当時と今では人の価値観も変化するよなぁっていうのが、当然だけどあらためて感心したことでした。ただ、価値観が作られる基準が、今は十分じゃないから食い違うのも仕方がなくって、やはりつきつめていくと、人と人とのつきあい方の原点というか、相手の尊重しかないのかーとも思いました。

●途中からの参加でしたが、みんな悩んだり、考えたりされているのが伝わってきました。答えはないかもしれないけれども、自分ではない人ともお互いを尊重するということを大切にしていきたいと思います。それぞれが考えて選択していることなので尊重したいと心から自然に思います。

●充実していました。結論は出ませんが、話したり、他の方の意見を聞くだけで気持ちが落ち着きます。

●こんなに人が集ってると思わなかったです。すごい!ドキドキして発言できなかったのが残念です。私も一番の友達と今回のことでギクシャクして連絡がとりづらくなっています。そろそろ会いたいなと思っているのですが、なぜまだ福島にいるのか心配されそうで、なかなか思い切って連絡できません。

●価値観の相違による温度差。原発以前の日常生活でも時々感じることですが、3月11日以来、いつ直面するかドキドキしてしまうくらいです。私自身は県外に住んでいるので、福島の知人と必要以上に原発の話をしないようにしていたところもありました。話が盛り上がって、自分の考えが整理できず発言できませんでしたが、充実した時間をすごせた気がします。

●温度差は価値観の違い、そして想像力の違い。集団のなかで自分の判断力に自信が持てないのは国民性。仙台から来ました22歳。楽しかったです!!

●はじめて参加しましたが、若い方が真剣に討論されている姿に希望を持てました。


ご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんのご感想や要望を踏まえて次回のテーマを決めさせていただきます。
ぜひ、また額を寄せ合って考えあいましょう!

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hayashi)
2011-11-28 18:26:09
土曜日はお世話になりました。
てつがくカフェとても楽しかったです。

こんな短時間にこれだけ内容まとめて
ブログにアップするとは…。
いつそんな時間あるんですか?

自分の判断に自信が持てない国民性。
なんででしょうね?
昔「世界のジョーク集」的な本を読んだ時
座礁した船から乗客を避難ボートに乗せるとき
日本人乗客に「みんな飛び込んでますよ」と言った
というジョークに妙に納得した記憶があります。

日本的な「和」を尊ぶ思想ってこういう緊急事態には
どうなんでしょうね。
私はそこがやはり気になります。

また次回も参加させてください。
よろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿