てつがくカフェ@ふくしま

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てつがくカフェ@ふくしま報告2023.6.17.「ジェンダー×セックス」

2023年07月14日 13時19分21秒 | 定例てつがくカフェ記録
大変遅くなりましたが、6月17日(土)に開催された「てつがくカフェ」について世話人から報告させていただきます。


会場とオンライン(Zoom)の同時開催となりましたが、

会場には10名、オンラインでは4名の計14名の方にご参加いただきました。







ここで参加された方の発言の一部を紹介したいと思います。

・今月は「ジェンダー×セックス」というような形でテーマを掲げさせていただきました。2月にテーマを決めずに、皆様からどんなテーマで話したいかの意見を出してもらったんですけど、その時に色々とテーマ案が出た中で、ジェンダー問題については語り合いたいと。特に男女の話でもありますし、最近はLGBTQみたいなそういう問題もありますし、そのジェンダーの問題について話し合いたいねとのいうのが一方で出されたものですが、それとは別にセックスに関して、これは提案者は皆さんのセックスに対する考えを聞きたいと。自然的な性とか、そういう話じゃなくて、性交のセックスというふうに言っていたかと思いますが、それも含めてジェンダーのことも含めて話すし、セックスのことも話すし。また、このジェンダー×セックスは別にジェンダーとセックスを両方の話をジェンダーに絡めてセックス、セックスに絡めてジェンダーではなくて、ジェンダーの問題は話しもするし、セックスの問題も話してもいいかなというふうに思っているという形で、今日はむしろ二つのテーマを扱っていると言うぐらいのつもりでテーマを立てさせていただきました。なので、ジェンダーであれセックスであれ、どちらでも構いませんので、皆様の方からご自由にご発言いただければというふうに思います。よろしくお願いします。

・ちょっと言葉の使い分けのところで、はっきりしないなと思ったことがあったので、確認をしておきたいなと思ったんですけれども。LGBTQっていうのはジェンダーの問題なんです?セックスの問題なんですか?これをどう考えるのか、丁寧に考えると難しい問題のような気がしていて、なんかその辺でジェンダーとかセックスという言葉をどうやって使っていこうかっていう話のこの場での仮の合意になるのかなという気もしますので、その辺どう考えるのかっていうのを皆さんにお尋ねしたいです。

・これは私もブログでも、まぁ書いたのは別の世話人さんなんですけども。私はプログをアップする時にチェックしていて。一般的にはジェンダーの話のような気もするけども。トランスジェンダーと言った時にセックスの方というか、自然的性っていうんですか?そちらの問題のような気もするしと思って。どうなんだろうなと思って、自分の中で結論を出さないまま、投げかけてしまっていたところがあるんですけども。一番痛いところ突かれました。

・LGBTは私は単純に両方にかかってくるのかなと。Lはレズで性的には同一の方。Gはゲイでしょ?だからどちらも生物学的に同じ人がカップルを組みたいということで。まず、LGBTがどっちか片方に関わっているということじゃなくて、両方に関わっていると考えて。というふうに私は今お聞きして考えたわけです。それとともに、ジェンダーとセックスということについても、概念というか、どういうふうに考えるかとうのをちょっと整理しておく必要があるのかなと思うんです。ジェンダーって定義になるか?要するに社会的な男らしさ、女らしさというように、社会的に形成される性差といのを書かれたり新聞報道なんか出てるんですけど。これもっと具体的に言うと、ちょっと分からないことが出てきて。セックスについても。通常は男性・女性。肉体的な違いと言うことで分けられることが多いんですが、すぐ思うのはセックスだって。これはどういうふうに分けるのかなという気も起こってくるということで、それともう一つはセックスとジェンダーの関係をこう、ビチっとこう分けてんですが。セックスとジェンダーの間には、グラデーションみたいなセックス的なことからジェンダーの方に流れることもあるのではないかないう風に思ってるんで、まずは ジェンダーとセックスというのをどういうふうに定義的というか概念をはっきりさせることも一つ必要かなというふうに思ってまいりました。

・ちょっと停滞しているようなので、思いつきだけで言いますけど。あのジェンダーだっていうのが、社会的な意味での性別差でありという部分が良いと思うんですね。ただ今回LGBTQの法案が通りましたようですけれども、例えばその中で各党ごとに何案かが出ましたね。それで結局、与党案が通っただけで。例えば自民党与党案がセクシャルアイデンティティとかなんとかとかって言ってたのに対して、確か立憲とか共産党の出していたのが性自認という言い方をしてたわけですよね。その辺が違う。性自認というのは、素直に取れば自分で自分の性をどういうふうにどうなのかと。自分で自分の性がどれだというような話であってですね。非常にその個人的な話というかですね。社会的な性差というよりは、もうちょっと個人的なほうに振ってる案なのかなと思ったわけですね。そんなことを考えると、さっきのおっしゃってたセックスとジェンダーというのが、グラデーションであるかというと、そうではないとそんな感じじゃないんですけれども、切り離せないものだなという気はします。セックスと言った時に、ブログの方に書いてあったのは、いわゆるその性差。生物学的な性差みたいに書いてありましたけれども、日本で普通にセックスというと、性行為のこともいうわけですよね。「セックスしましょう」とか「セックスしました」とか。性行為というのも、例えばLGBTQの人たちって、例えばレズビアンの人だったらば、女同士で性行為をしたいとかするとかね。ゲイの人でしたら男同士で。男でも女でも相手は誰でもいいって、まあそういうふうに性行為の実際の性行為がどういう風になるかというのも、やっぱりlLGBTQの人達にとって非常に大きな問題で、それをジェンダーというような、なんて言うんですかね社会的な意味での彼らの人権であったりとかですね、権利であったりとか、そういうのはどういうふうに保証していくかっていうと、まあ社会的な目から見た話と同時にですね。性行為=性差ということに関しての問題というかですね。いろいろその考えるべき点と言うのも、LGBTQっていうのにもある。そういう意味でもジェンダーとセックスを完全に切り離すっていうことは考えにくいと言うふうに思います。

・今セックスとジェンダーのグラデーション的なことはちょっと考えられないという発言だったかと思うんですが。私が言ったのは、例えばセックスというのは生物学的な性差だよ、ジェンダーは社会的に形成されるんだよと言った時に、生物学的な性差といっても男性、女性それ、よく考えると中身は表面的な外観的なことだけじゃなくて、ホルモンの分泌だとかということで言うと。男性ホルモンあるいは女性ホルモンのその違いでも程度だと。男性と言われる人、女性と言われる人の程度に差があるんじゃないの?それが女らしさ、男らしさに通じていくんじゃないか?肉体的に外観的に要するに、男は男性的なものは筋骨隆々としてる、女性に比べると体格が大きいとか。あるいは筋力が増えやすいとか。それに対して女性は弱いとか、あるいはいろいろ、まあ違いがあるわけですけど。そういう概念的なことだけじゃなくて生理学的なことまで、ジェンダーの方に影響してるんじゃないかなというふうに考えて、それはグラデーション的なものもあるのではないかというふうに言ったんです。それとですね、特にジェンダーの場合は「具体的にこういうものがジェンダーだよ」ということを考えて取り上げていくと非常にいいことだとあちらの方もおっしゃってたけどと思います。具体的にこういうことがジェンダーと。というのは、要するにジェンダー平等ということを叫ばれているわけですけど、そういうことが分からないと「平等って何?」という話になってきてしまいますので。

・セックスに関しては性ですね、その男女二元論的な男女だけじゃない性があるということで、これはもう生物学的にもそういうことがあるわけで、それで前の方仰ったように、ホルモンの分泌量によってグラデーションもあると言うことは、私はこれははっきりしていることだと思います。ただここの議論の中で例えばそういうようなことをきちんと、つまり現在の何ですか?正しい認識っていうんですかね?それが分からないままで、そこの部分を議論しても、あんまり意味がないのかなっていうふうには思います。それでジェンダーというのは、私も社会的性差ということですから、男らしさ、女らしさこれはホルモンからくると言うことではなくて、いわゆる社会的に女らしさ男らしさというものを規定されている部分があるんじゃないかと。そういう部分をジェンダーの社会的性差というふうに私は考えているんですけれども。なんかもう少しその多様な、二元論的なではない部分に関して考えていかなかなくてはということまず言いたいということと。それから性を考えるときは今、性の構成要素とかって言って。先ほど仰ったように性自認をどう考えるかとうことですよね。やっぱり自分の生物学的な性はどうか?それから自分が好みの相手はどういう性であるとか。そこから、また自分がその表現したい性はどうかとか。まあ、そういうのもう四つぐらい構成要素が最低でもあげられて部分があって。どこの国だったかもう50種類ぐらいそういう意味ではですね、構成要素があるんだと。でそれを認めているところもあると。たしかタイは17ぐらいもうすでにその種類を認めているということですので。ちょっと何だろう?そういうような基礎知識みたいなものをきちんと持たないで定義づけるってことは、まずできないことなのかなっていうふうに思います。

上記のような様々な意見があり、 議論が活発に行われました。

最終的な板書はコチラ↓







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それでは皆様また次回の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。

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