てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第2回哲学書deてつがくカフェのご案内 ―森一郎著『死を超えるもの 3.11以後の哲学の可能性』―

2014年08月23日 19時30分04秒 | 開催予定
いよいよ明日、第2回哲学書deてつがくカフェです。
課題図書は下記のとおりですが、もちろん読まずに参加しても大丈夫です。
提題者のお二人がわかりやすく本の内容を紹介して下さいます。
どなたもお気軽にご参加下さい。


【対象本】 森一郎著『死を超えるもの―3.11 以後の哲学の可能性』
         (東京大学出版会、2013 年) 第5章・第11章

   
【提題者】 島貫 真(福島県立湯本高校教諭/エチカ福島)
       深瀬 幸一(福島県立橘高等学校教諭/エチカ福島)
 

【日 時】 8 月24 日(日)13:00~15:00 予約不要 飲み物代100円

【開催場所】「福島大学街なかブランチ舟場
     〒960-8103 福島市船場町4-30

※なお、事前に対象本を読んでこられるのが望ましいですが、希望者には対象頁をコピーして郵送いたしますので、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。

今回の哲学書de てつがくカフェは、哲学者の森一郎さんの著書『死を超えるもの―3.11後の哲学の可能性』(東京大学出版会)を扱います。提題者として二人の報告者に問題提起をしていただき、その後、著者を含む参加者のみなさんと、「世界への愛」とは何かをテーマに、対話の場を設けたいと思います。

著者によると、3.11 の出来事以後、有限な個人の生を超えるもの、つまり「死を超えるもの」への問いは、確実に重みを増したと言います。友人たちとの死別や、勤務校の体育館の解体といった「個人的体験」に立て続けに見舞われ、そこから「世界への気遣い」というテーマを軸に哲学的思索を深めていた著者は、2011 年3 月11 日の太平洋沖地震を東京で経験します。著者は、近代日本の経験した出来事でも屈指の国難、大津波による街の喪失と原発事故による国土の荒廃という筆舌に尽くし難い光景に直面し、「世界への愛」という年来のテーマを鍛え直し本書を世に送り出しました。著者はこの本では、3.11 以後の哲学の可能性の一つを、あえて、「原子力をめぐる思考の可能性」にという方向性に見定めるとしています。

「現代日本の置かれた状況のただ中で哲学すること、われわれの日常的現実にひそむ根本問題に身を曝し、そこから思索の事柄を掴みとること」が、私たちに求められている、と著者は言います。この本を私たちひとりひとりに投げかけられた「問い」として、みなさん、そして森さんとの対話を通して、「世界への愛」をいつもの「てつがくカフェ」のスタイルで自由に語り合いたいと思います。みなさま、どうぞお気軽にお越しください。(文:加賀谷昭子/てつがくカフェ@いわて)

主催・問い合わせ:てつがくカフェ@ふくしま fukushimacafe@mail.goo.ne.jp
(世話人:小野原 雅夫・渡部 純・杉岡 伸也)

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