プロ野球春季キャンプも第3クール終盤に差し掛かり、残すところは、あと1クールのみとなりました。それとともに各チーム実戦形式の練習を取り入れています。来週末になれば、いよいよオープン戦も始まります。
中日ドラゴンズの新外国人アレックス・ゲレーロ選手においては、ここまで期待どおりの状況になっています。19日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合に三番・サードで先発出場すると、初回1アウト三塁のチャンスでイーグルス先発・宋家豪選手からセンター前に2試合連続の先制タイムリーヒットを打ちました。さらに同点で迎えた3回1アウト二・三塁では、真ん中低めへのボールを左中間への3ランホームランとし、この試合のチーム全得点を一人で挙げました。
12日のハンファ・イーグルス戦で1試合2ホームランの衝撃デビュー。18日の横浜DeNAベイスターズ戦では初回1アウト一塁でレフトへの先制2ベースを放っています。この日はコンパクトなバッティングも魅せて、圧倒的な打撃力を見せ付けています。
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ゲレーロ選手の活躍と反比例して心配なのが、高橋周平選手です。
12日のハンファ戦では途中出場で3打席で2安打を放ったものの、18日のベイスターズ戦では4打席で3三振。2回の守備機会では失点に絡むエラー。八番・サードでフル出場したものの、精彩を欠く場面が目立ちました。特に象徴的だったのが7回の打席。ノーアウト一・二塁でサインは送りバント。森監督の方針は基本的に送りバントは”しない”とのことですが、それを破らなければならない状況になった上に、結果はピッチャー正面目のバントで二塁ランナーは三塁で封殺。
森監督は「一番やりたくないことを、一番打たせたいヤツにやらせた。それを本人が分かってくれているかということだ」と言っています。高橋選手は「今日のことをしっかり反省しないといけない。自分でいろいろ考えて、切り替えてやるだけ」と言っていました。
この日の高橋選手はいいところなし、観ていても、何とかしてミスを取り戻そうという気概が見えませんでした。その結果、19日のイーグルス戦では先発を外れ、しかもゲレーロ選手が退いた後の守備は阿部選手でした。最後に代打で出て来たものの、見逃しの三振。取り戻すどころか、ますます期待を裏切る結果にと悪循環に陥っています。
森監督の描いていた青写真は、サード・高橋選手、レフト・ゲレーロ選手というもの。それが出来なければ、戦略も狂ってくるかもしれません。
一方、この日先発したのが、先日「内紛勃発」と騒がせた大野選手です。試合後のインタビューはなぜかFCバルセロナのユニフォーム姿で登場してきましたが。
ネット上でいろいろとツッコまれていました。