その昔「反省」で一世を風靡した次郎くんというお猿さんがいました。現在は四代目次郎くんが活躍しているそうです。
猿まわしはインドが発祥の地だそうです。その後、インドから中国を経て日本へ鎌倉時代初期に伝わったと言われています。
鎌倉時代は馬の疫病退散、守護のために猿まわしが行たそうです。
江戸時代には幕府専属の職業として確立していました。しかし、明治新政府成立によって猿まわしという職業は衰退しました。
その後、伝統芸能保存の動きや、「反省」の次郎くんの活躍などによって、テレビなどでも観ることが出来るようになりました。
もう、10年以上前のことですが、日光へ行ったときに日光猿軍団「お猿の学校」を観たことがあります。
先日の亀戸天神社の境内に人だかりと歓声。
何事かと見に行きますと、次郎くんの「太郎・次郎一門」の「やすしひろし」さんの猿回しを演じられていました。
なお、「やすし」さんは広義に言われているヒト亜族(Hominina)に属する動物の総称であり、狭義には現生の(つまり現在生きている)人類です。
また、「ひろし」くんは哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科マカク属に分類されるサルです。
念のため、写真の左側の黒いはっぴを着ているのが「やすし」さん。手前の黄色いはっぴを着ているのが「ひろし」くんです。
お間違えの無いように。
お猿さんの寿命は約20年だそうです。
成長するのが早く、1年で成人すると言われています。
ご存知のように、群れで生活する動物なので、本能的にボス争いをしますので、人間に対しても反抗的になったり、時に野性的になったりするそうです。
ですから、お猿さんの調教は根気が必要な非常に難しいそうです。
そうやって、時間をかけて、調教し、お猿さんとの信頼関係を築くことによって、より素晴らしい芸ができるようになるそうです。
ちなみに、猿回しは縁起の良い芸だそうです。
お猿さんは人の姿に似ていることもあって、山の神さまのお使いと考えられています。
また、「猿」=「去る」に通じることから「魔を去る(払う)」と信じられています。
そのため、猿まわしは「悪しきを去って、良きことを得る」という、非常に縁起の良い芸だそうです。
「ひろし」くんの手形です。