3月19日に開幕する選抜大会の出場校が27日発表される予定です。春の選抜大会は夏の選手権大会とは違って、各県すべてからの出場ではなく、地区秋季大会の結果を中心に高校野球連盟で選考されます。とは言っても、2016年の明治神宮大会に出ている高校は選抜大会への出場は当確になります。また、地区ごとに出場枠が大体決まっているため、その枠数に従い、地区大会上位成績の高校が選ばれます。
北海道地区 1枠
優勝 ◎札幌第一高校
準優 △札幌日大高校
札幌第一高の2年連続出場が当確でしょう。エースでサウスポーの富樫選手、控えのサウスポーの前田選手の二枚看板で初戦突破なるか。
東北地区 2枠
優勝 ◎仙台育英高校(宮城)
準優 ◎盛岡大付高校(岩手)
ベスト4 △酒田南高校(山形)、△聖光学院高校(福島)
昨年は青森県勢2校でしたが、今年は分散です。仙台育英高は最速140km/hの本格派サウスポー長谷川選手の投げっぷりが見どころ。盛岡大付高は昨年夏の甲子園を経験した選手が引っ張ります。
関東地区 4枠 + 東京地区 1枠 + 関東・東京 1枠
関東大会
優勝 ◎作新学院高校(栃木)
準優 ◎東海大市原望洋高校(千葉)
ベスト4 ◎健大高崎高校(群馬)、◎前橋育英高校(群馬)
ベスト8 △横浜高校(神奈川)、△中央学院高校(千葉)、△慶應高校(神奈川)、△山梨学院大付高校(山梨)
東京大会 1枠
優勝 ◎早稲田実業高校
準優 ◎日本大学第三高校
関東地区は4強進出校の作新学院高(栃木)、東海大市原望洋高(千葉)、健大高崎高(群馬)、前橋育英高(群馬)は順当、東京地区は早稲田実業高で決定でしょう。残り1枠の「関東+東京」の選考は日本大学第三高が選ばれると思います。
夏春連覇を狙う作新学院高のエース大関選手は関東大会3連続完投とスタミナには不安なし。東海大市原望洋高の金久保選手は最速147km/hのストレートで勝負。
早稲田実業高の清宮選手、野村選手は説明不要でしょう。日本大学第三高は決勝で清宮選手から5奪三振の櫻井選手、強打の金成選手とタレント性では負けていません。
北信越地区 2枠
優勝 ◎福井工大福井高校(福井)
準優 ◎高岡商業高校(富山)
ベスト4 △日本文理高校(新潟)、△日本航空石川高校(石川)
福井工大福井高は連続出場。昨年の選抜経験メンバーがチームをリードしています。北信越地区での福井県勢は相変わらず強いです。
東海地区 2枠
優勝 ◎静岡高校(静岡)
準優 ◎至学館高校(愛知)
ベスト4 △中京大中京高校(愛知)、△三重高校(三重)
静岡高は140km/h超の池谷選手とU-15日本代表メンバーだった竹内選手の2枚看板。至学館高は愛工大名電高、東邦高、享栄高、中京大中京高という強豪にすべて1点差で勝利。
近畿地区 6枠 + 神宮 1枠
優勝 ◎履正社高校(大阪)
準優 ◎神戸国際大付高校(兵庫)
ベスト4 ◎大阪桐蔭高校(大阪)、◎滋賀学園高校(滋賀)
ベスト8 ○智弁学園高校(奈良)、○報徳学園高校(兵庫)、△上宮太子高校(大阪)、○高田商業高校(奈良)
当確は履正社高(大阪)、神戸国際大付高(兵庫)、大阪桐蔭高(大阪)、滋賀学園高(滋賀)。残り2枠は昨年同様に準々決勝で敗れた智弁学園高(奈良)と報徳学園高(兵庫)が有力でしょう。残りは高田商業(奈良)。上宮太子高(大阪)は優勝している履正社高に勝っていますが、一つの都道府県から一般選考で3校は選出されない規定のため残念ながら落選。
中国地区 2枠 + 四国地区 2枠 + 1枠
中国地区
優勝 ◎宇部鴻城高校(山口)
準優 ◎市立呉高校(広島)
ベスト4 △創志学園(岡山)、△鳥取城北高校(鳥取)
四国地区
優勝 ◎明徳義塾高校(高知)
準優 ◎帝京第五高校(愛媛)
ベスト4 △英明高校(香川)、△済美高校(愛媛)
地区優勝・準優勝した宇部鴻城高(山口)、明徳義塾高(高知)、市立呉高(広島)、帝京第五高(愛媛)は当確です。悩ましいのが最後の1枠です。地域性を考えて、ここは鳥取城北高(鳥取)が選ばれることを期待します。
九州地区 4枠
優勝 ◎福岡大大濠高校(福岡)
準優 ◎東海大福岡高校(福岡)
ベスト4 ○秀岳館高校(熊本)、○熊本工業高校(熊本)
ベスト8 △杵築高校(大分)、△鵬翔高校(宮崎)、△大分商業高校(大分)、△鹿児島実業高校(鹿児島)
当確は決勝進出の福岡大濠高、東海大福岡高の福岡県勢とベスト4の秀岳館高、熊本工業高の熊本県勢でしょう。
21世紀枠 3枠
さて、これらの一般選考枠と明治神宮枠のほかに秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出されます。
富良野高校(北海道 / 北海道ベスト8)
不来方高校(東北 / 岩手県準優勝)
石橋高校(関東・東京 / 栃木県準優勝)
富山東高校(北信越 / 富山県準優勝)
多治見高校(東海 / 岐阜県優勝)
洛星高校(近畿 / 京都府ベスト8)
倉吉東高校(中国 / 鳥取県ベスト4)
中村高校(四国 / 高知県優勝)
高千穂高校(九州 / 宮崎県準優勝)
毎度、この21世紀枠を予想するのは野暮というものかも知れませんが、地域性を考えますと、次の3校が有力かなと思えます。
石橋高校(関東・東京 / 栃木県準優勝)
多治見高校(東海 / 岐阜県優勝)
洛星高校(近畿 / 京都府ベスト8)
ただ、個人的な希望では次の3校に出場してもらいたいです。
不来方高校(東北 / 岩手県準優勝)
中村高校(四国 / 高知県優勝)
高千穂高校(九州 / 宮崎県準優勝)
「春一番!センバツ甲子園」。春はもうすぐやって来ます。