例えば、右投げピッチャーが右打ちバッターと対戦した場合、右バッターの内角ボールゾーンからストライクゾーンに変化していくボールのことを「フロントドア」と呼びます。球種としてはスライダーやカットボールなどです。
バッターの視点ですと、インコースに外れたストレートだと思って少し腰を引いたら、そこから鋭く曲がってストライクゾーンに入ってしまい、腰が引けていますので、強いスイングをすることが出来ません。
つまり「フロントドア」とは、バッターにインコースのボール球だと意識させて、腰を引かせることによって、力強いスイングをさせずに長打を防いだりすることが目的です。つまり、打ち取る投球術です。
引退した元・広島東洋カープの黒田博樹さんがこの投球術を身に付け、現役時代にこの投球数を極力減らしながら効率よくアウトを積み重ねていました。
全部三振での81球と、全部打ち取っての27球のどちらで試合を終わらせるのがいいかと考えれば、記録的なことを勧化なければ、27球で試合を終わらせる方が良いと考えるでしょう。
逆にバックドアは、外角のボールゾーンからストライクゾーンへ変化させてストライクを取る事になります。
さて、ドアと言えばトイレのドアですが一般住宅では外開き、公共施設では内開きになっています。
ドアの内開きとは部屋の内側に向かって開くこと、外開きはその逆で部屋の外側に向かって開くことを言います。住宅の場合、部屋に入るドアは廊下から室内に向かって押して入る開き方、つまり内開きが基本です。その理由は、外開きではいろいろと不便なことが起きる可能性があるからです。
廊下は狭く逃げ場がありません。そんな狭い廊下側にドアを引いて開けるには、身体をねじったりよけたりする必要があります。また狭い廊下側にいきなりドアが開けば、廊下を通っている人とぶつかる危険があるからです。その点、部屋に向かって押して入るように開けば、出入りはスムーズですし、危険もありません。またドアを通じて部屋に招き入れるという意味からも、部屋のドアは内開きであるのが自然なのです。
しかし、トイレのドアは築年数が新しい家は外開きが多く、古い家では内開きの家が多くなっています。古い住宅の場合、トイレは狭い廊下に面して作られていることが多く、中に開く余裕がある場合は、内開きにするケースが多く見られます。また、その際にはトイレの床は敷居より一段下げて作られてるのが一般的でした。その理由の一つは、トイレのスリッパがドアに引っかからないようにするためであり、二つ目の理由は、床をタイル張りにして水を流して掃除ができるようにするためでした。
しかし、時代は変わり、新しい住宅では外開きが基本になっています。これは、トイレの中で人が倒れるケースが多いなり、その際に外からドアを開けて助けられるようにしたことです。つまり、安全性を考えてのことです。健康意識が高まり、バリアフリーで床に段差の無いトイレが増え、洋式便器が増えて掃除が楽になり、トイレの床に排水口を作る家も少なくなり、といったような変化と共に、トイレのドアも自然に外開きが増えていったのです。
さて、一般住宅のトイレのドアは外開きが主流ですが、公共施設のトイレは内開きが主流です。
理由は、勢いよくドアを開けると外で待っている人とぶつかりケガをする恐れがあること、また空室の時に際にドアを開け放しておくと通行のジャマになるからだそうです。
また、外開きは鍵のかけ忘れで誤って開けられてしまうと対処できず、丸見えになってしまうというデメリットがあります。内開きなら内側からパッと手で押さえればドアを閉めることができ、万が一外から押されても押し返すことができます。そして、空室がひと目でわかるというメリットがあります。
フロントドアは内角のボールゾーンからストライクゾーンへ。逆にバックドアは外角のボールゾーンからストライクゾーンへ。
そして、トイレでは常にど真ん中のストレートで・・・大変失礼いたしました。