昔、何かの漫画本で読んだことのある、新潟の郷土そばである「へぎそば」。最近は(といっても1年くらい前)、「野原ひろしの昼メシの流儀(作画;塚原洋一さん)」の8巻「へぎそば定食の流儀」に登場し、再確認していたものです。
信州では食べられるところもありませんが、スーパーなどでも販売されていません。ところが、新潟県系のスーパーが新規開店(2022年6月ころ?)していましたのでパトロールにいったところありましたので、買って帰ったのが、「自然芋そば」さんの「越後伝統へぎそば 自慢ののどごし」です。
ちなみに、「自然芋そば」というのは会社名です。おもしろい会社名ですよね。
「へぎそば」とは、お米の「こしひかり」で有名な新潟県魚沼地方発祥のおそばのことです。おそば自体に「へぎ」という「つなぎ」が使われているのではなく、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使ったおそばを、へぎ(片木)といわれる木の板で作った四角い器に載せて供されることからこの名が付いたものです。それを一口程度に小分けし、丸めて盛りつける様子から「手振りそば」とも呼ばれていますが、この盛り付け方は信州の「戸隠そば」に似ています(そもそも、お隣どうしですから)。
我が家にはへぎがありませんし、また、きれいに盛り付けできるほどの大きな器もないことですから、お皿に山盛り状態になっています。
勝手に想像していたのですが、ふのりを使っているのでもっと緑色をしていると思ったのですが、案外普通っぽい感じでした。
ただ、食感は私がふだん食べているとおそばにははないような、のどごしツルツルであり、独特のコシとなんとなくおそば以外の風味もあって、ひと味違う美味しさです。
これは私の「おそばリスト」には入れておくべきものです(そもそも、「おそばリスト」は今思いつきましたので、ほかに何があるかはわかりませんが)。
へぎそばを考案したのは、小嶋屋総本店(新潟県十日町市)といわれています。当時、魚沼地方では小麦の栽培は行われておらず、おそばのつなぎには、「山ごぼうの葉」や「自然薯(じねんじょ)」などを使っていたそうです。また、この地方は織物(おりもの)の産地であり、織物の緯糸(よこいと)を張るために手に入りやすい、ふのりを使っていて、「この、ふのりを使っておそばはできないだろうか」と研究して、完成させたとのことです。
また、この地方では、今では一般的なおそばの薬味になる「わさび」が採れなかったため、「からし」を添えたり、「くるみ」を添えたりするそうです。
新潟県に行くこともありますが、糸魚川か上越止まりです。新潟県も広いため、なかなか足を運べない中ではありますが一度は現地に行って食べてみなければなりません。
ちなみに、信州北信地方では「オヤマボクチ」という山菜をつなぎに使っている「ぼくちそば」と言うものがあります。小麦粉のとれない地域では、おそばを打つためさまざまなつなぎを使っており、いろいろな美味しいおそばがあるのですよね。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。