我らが中日ドラゴンズは、2021年5月21日の読売ジャイアンツ戦で、勝てる試合内容だったにも関わらず、ジャイアンツに勝ちを譲って、とりあえず1-1の引き分けで勘弁してあげました。
復帰登板した大野雄大選手が7回3安打1失点と好投。しかし、打線は8安打ながら1得点だけに、抑えてあげるという、気の使い方。1点を追う7回1アウトで代打・根尾昂選手が2ベースヒットを放ち、続く大島洋平選手のタイムリー3ベースヒットで同点。その後、1アウト三塁のチャンスに連続三振してあげるという気の使いよう。
ほかにも初回2アウト二塁、4回2アウト一・二塁、5回2アウト満塁、9回も2アウト満塁のサヨナラ機をつくりながら、「あと1本」を打ってあげないというのは、引き分け狙いの戦略以外には考えられません。
ことごとくチャンスを潰して11残塁だった打線について与田剛監督は、「それはもうしょうがないですよ。いつも思いどおりになるわけでもないし」なんていっていますが・・・。
まあ、世の中、思いどおりになっているのならば、今ごろ私は「世界征服」しているはずですので。
さて、自分たちの思いどおりにするつもりでいそうなのが、国際オリンピック委員会(IOC)。
2021年5月21日の会見で、「緊急事態宣言下でもオリンピックは開催するか?」との質問に、「(東京で)緊急事態宣言の下で5競技のテスト大会が行われた。最悪の状況を想定して行われて成功している。答えはイエスだ。我々が示している対策を実行すれば、安全安心な開催はできるといわれている。これは(東京が)緊急事態宣言下であってもなくてもだ」と、コメントしました。
現状の日本の世論調査では、約60%が中止、再延期も含めますと80%以上が今年の夏の開催に反対しています。緊急事態宣言下となれば、都民、国民の生活に大きな制約が掛かっている状況での開催となるだけに、日本人のほとんどが望んでいない状況での強硬開催となってしまいます。
そもそも、「東京で行われる国際スポーツ大会(https://blog.goo.ne.jp/full-count/e/33a40e670df099d9ffa51260783c99f7)」よりも規模の小さい、日本の夏のキンチョーもとい、花火大会などが中止を決定していたり、日本全国各地の小・中学校が運動会の中止、延期を決めていたりしていて、「運動会はやらないのに、なんでオリンピックはやるの?」と子ども不思議に思うことなのにです。こう思っている子どもを持つ親御さんは、どう答えていいのかわからないと思います。
海外の何十ヶ国から選手や関係者が何万人と日本に集まる、「東京で行われる国際スポーツ大会」の方がリスクがはるかに高いのは、まじめにお勉強している子どもも、まったく勉強していなかった私でさえも、不思議に思うことなのですが、日本政府は矛盾を感じないのでしょうね。
また、日本国民のみならず、世界中で我慢を強いられる中、「東京で行われる国際スポーツ大会」だけが開催されることに違和感を持つアスリートも出てきており、海外のトップアスリートが出場辞退を発表したり、日本男子テニスの錦織圭選手も5月10日に開催されたイタリア国際1回戦の試合後の会見で、「死人が出てまでも行われることではないと思うので。究極的には1人もコロナの患者が出ないときにやるべきかなとは思います」と発言し、海外メディアでも大きく取り上げられています。
そんな状況の中での、国際オリンピック委員会のコメントですから、日本国内ではさらなる反感を持たれても仕方はないと思います。
そもそも、東京に緊急事態宣言が出ていないとしても、ほかの競技が開催される予定になっている道県で緊急事態宣言が発令されていたら?もちろん、東京よりも人口規模は小さいだけに、リスクについてはより高いものになってしなうのではないかと考えてしまいます。
今回の4月下旬から出された3度目の緊急事態宣言は、2度目の解除から約1ヶ月で再発令されています。当然、7月の大会時に緊急事態宣言やまん延防止措置が出ている可能性は考えられと思います。危機管理は、常に最悪の状況を考えておくべきですから。何しろ、日本政府の対応は、「安全、安心の大会実現は可能」と根拠を何も示しておらず、子どもを含めて日本国民が不信感を抱くのは当然です。
力さえあれば、「なんでも思いどおりになる」というのだったら、とっくに日本政府は新型コロナウイルスを終息できているはずでしょうし、東京に本拠地のある自称「球界の盟主」は、50連覇くらいできちゃっているでしょう。
東京オリンピック開催まで残すところ・・・、もとい、「東京で行われる国際スポーツ大会」の開催まであと約60日です。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。