「 魔女の一撃 / Hexenschußes(ヘクセンシュセス) 」とは、通称「ぎっくり腰」。病院では突然痛みが起こる「急性腰痛症」と診断されるもの。
たとえば、重い荷物を持ち上げたとき、顔を洗うのに前かがみになったときなど、腰に負担のかかる動作や姿勢をとったときに、不意を突いて腰に激痛が襲ってくるものです。
先週のことですが、秋の寒暖差アレルギーの影響でしょうか、風邪の引き欠けなのでしょうか、鼻水とくしゃみが止まらず、くしゃみをした瞬間、魔女に一撃をくらってしまいました。
この一撃の痛みは、経験者でないとわからないと思いますが(何であってもですが)、何の前ぶれもなく突然起こり、何しろ痛い。
過去に2回ほど一撃くらったときは、横になったまま動けないほどでしたが、今回は痛みはあるものの、なんとか歩けてはいます。ぎっくり腰は急性の一時的な腰痛と思われていますが、これをきっかけに慢性の腰痛に進む場合があります。私も以前の一撃のあとは、しばらくの間は腰が弱点化していました。
この一撃が痛い理由の一つは、腰を支える靭帯(じんたい)や筋肉に急に負担がかかり、断裂を起こし、それが神経を刺激するためだそうです。これは、強い捻挫(ねんざ)を起こしたのと同じ状態のため、腰の捻挫ともいわれます。しかし、痛みの原因はそれだけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板(軟骨)などが傷ついて神経を圧迫することからも起こるようです。また、年齢を重ねてきますと、どうしても筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れていることがあり、椎骨の関節や椎間板が変形し、いわゆる椎間板ヘルニアなどを起こしている場合もあるようです。
この一撃のあとは、基本的には横向きに寝て、腰を丸めた姿勢をとると少し楽になります。すぐに病院へ行くのもいいと思いますが、私の過去の経験ではレントゲンを撮って、湿布薬を処方してもらって、窓口で「お大事に」といわれただけですし、無理に身体を動かすとかえって症状を悪化させることもあるようですので、激しい痛みがある2~3日間は自宅で安静にし、その後病院に行くようにしたほうがいいといわれました。それほどの緊急ではないという感じでしたが、まずは骨には異常がないということだけでもわかったので、いいでしょう。
さて、とはいっても緊急時にはドラッグストアなどで販売されている湿布薬などで、痛みをやわらげることでしょう。このときにちょっと悩むのが冷湿布か温湿布だと思います。一般的には、靭帯や筋肉の断裂により出血や炎症を起こしている場合、消炎作用のある冷湿布のほうが適しているそうです。強い痛みが治まったら、お風呂で温め、靭帯や筋肉の緊張をやわらげ、このころには冷湿布でも温湿布でも心地いいと感じるほうでいいようです。
今までは、痛みが治まるまでは寝ているほうがいいとされていましたが、最近では早めに動き始めたほうが回復も早いことがわかってきたようで、2~3日して痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動くようにした方がいいとのことです。ただ、無理は禁物ですので。
ただ、腰の痛みに加えて、発熱や冷や汗などの症状が続いたりする場合、ほかの病気の可能性もあるので早めに検査を受ける必要があります。腰痛の原因として、腎結石やすい炎、たんのう炎などの病気が隠れている場合もあるそうです。
過去2回はほぼほぼ1週間は寝たきりだったことを考えてみれば、今回の一撃は約1週間程度でかなり治まり、会社を休んだのも半日が2回のみで済みました。社会生活にもほぼほぼ復帰しつつあります。ところがそこで安心していると、再発したり、慢性の腰痛症へと進んでしまうことがありますので、慢心は禁物ですよね。今後も引き続き、筋力アップや筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動はしておきたいです。
ちなみに、「魔女の一撃」の由来の「Hexenschuss(ヘクセンシュセス)」は、ドイツ語で「Hexe(Hexen)」は「魔女」、「Schuss」は「銃弾、射撃」という意味です。ドイツ語を日本語訳したものですが、ドイツでの由来は定かではないが、「原因不明の腰痛を魔女のせいにした」、という説で、中世の欧州では行われていた、罪のない人々を魔女として「魔女狩り」という悲しい歴史があり、魔女が害をなす存在とされており、突然起こる「ぎっくり腰」を魔女のせいだとしていたとも考えられています(諸説あります)。
(キキに突っ込まれたような・・・)
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