1900年に開校した伝統ある高校です。商業学習の実践的な活動としての模擬株式会社「長商デパート」は県内でも有名です。
また、野球部は県内公立の強豪校であり、甲子園へ11回出場(春3回、夏8回)し、1934年の第25回全国高校野球選手権でのベスト4が最高順位です。
準々決勝で上田西高、決勝で佐久長聖高の優勝候補2校を破っての優勝です。
組み合わせの関係もあり、9月20日と22日の二試合を観させていただきましたが、ここぞという時の打線の集中打と3人のピッチャーによるリレーがキチンと機能していました。
それよりも、何といっても「勝ちたい」という気持ちが前面に出ていました。
特に上田西高戦の試合開始前に「この試合は上田西高に借りを返すために、絶対に勝ちます」という試合前のあいさつには、表向きなことしか言わない(言えない)高校野球の中で、明確に気持ちを前面に出したこともあり、鳥肌ものでした。
また、長野オリンピックスタジアムではブラスバンドとチアガールによる応援があり、県営上田球場ではブラスバンドはいませんでしたが、チアガールとちびっこたちの応援が目を引きました。
また、一般のお客さんからの拍手も多かったです。
(野球部の”踊り子”と同じ振り付けで踊っている光景は微笑ましいです)
長野商業高の野球部員たちは、試合前に球場周辺のゴミ拾いをしている姿がこの大会でも目撃されています。
ゴミ拾いと言えば、桑田真澄さん(元読売ジャイアンツ)の話です。ジャイアンツの現役時代に「一日一善」と言いながら練習中にゴミを拾っていました。
また、最近では岐阜・県岐阜商業高が「ゴミを拾って“徳を積む”という部の方針があり、1人ずつゴミを入れる袋をカバンに入れている。登下校の間に空き缶やペットボトルなどのゴミを拾っています」とのことで、善い行いをすることで、球際に強くなったり、紙一重の勝負をものにできるという意味が込めて行っているそうです。
長野商業高は選抜大会に3回出場していますが、秋の県大会は初優勝。
2006年以来18季ぶり13度目の北信越大会出場です。
この勢いで北信越大会で上位成績を収め、2000年の第72回選抜高等学校野球大会に金子千尋選手(オリックスバファローズ)を擁して以来の選抜出場を果たして欲しいと思います。