大橋卓弥さん(スキマスイッチ)の「ありがとう」でも聴きながら読んでください。
あるCAがフライト中にミスをしてしまったそうです。目的地に到着した後に笑顔でお客様を見送っていたそうですが、心のなかは浮かない気持ちが残っていて、落ち込んでいたそうです。
そんなとき、飛行機を降りる小さな女の子が折り紙をくれたそうです。
ネコの折り紙。しかも、折り紙には、かわいい文字で「ありがとう」と書かれてありました。
「失敗をして、お客様にご迷惑をおかけしたかもしれないのに、私でもお役に立てるんだ!」
その女の子の「ありがとう」から元気をもらい、「泣きたいほど嬉しかった。『ありがとう』で心のつかえがとれた」と言ったそうです。
私たちって「ありがとう」って言われるのが、やっぱり一番うれしい瞬間なのでしょうね。
2010年に住友生命が「あなたを笑顔にしてくれる言葉はなんですか?」というアンケートがあったそうですが、ダントツで「ありがとう」だったそうです。
第1位 「ありがとう」 (48.4%)
第2位 「大好き」 (9%)
第3位 「愛している」 (2.5%)
第4位 「がんばっている」 (2.3%)
第5位 「かわいい」 (1.8%)
この「ありがとう」っていう言葉には、その後の気持ちの持ち方に対して、心を温めてくれること、これから生きて行く上での張り合いになるようなことへと繋げてくれる魔法の言葉であるように思えます。
「ありがとう」と言われると自分が誰かの役に立てていると思える、生きてきた証を得られたようなときですから(大袈裟でしょうか?)。
自分自身でも反省することはいっぱいあります。普段「してくれていて当たり前」と思っているようなことがたくさんあります。
「ありがとう」という言葉はあまり出てきません。「してもらって当たり前」と感謝の気持ちをなくしてしまっているような。
また、「ありがとう」という言葉は人と人を繋いでいる魔法の言葉でもあるでしょう。
出会いは必然的な偶然でしょうけど、それを良縁として育んでいくか、遠ざけてしまうのかは、その人の努力の積み重ねですよね。
この小さな努力の一つが「ありがとう」なのでしょう。
「ありがとう」が自分の存在価値を見い出せる。そしが嬉しいから笑顔になれるのですよね。
「ありがとう」が人間関係を育んでくれる。それがあるから繋がっていくのですよね。