MLBのドラフト会議は毎年6月上旬に開催されます。
今年はヤンキースの2巡目(全体66位)に日本人高校生の加藤豪将が指名されて話題となりました。つい先日には、イチローとの2ショットも実現しています。
メジャードラフトですから、そこに指名されるだけでも名誉なものですよね。
そして、今年はもう一つ注目される指名があったそうです。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスが34巡目(全体で1020位ほどになるはず)にアリゾナ州立大のコリー・ハーン外野手(21歳)を指名しました。彼は指名に際して
「この気持ちは言葉にできない。有望な選手がたくさんいるにもかかわらず指名してくれた。一生涯、感謝したい」
と喜びを表したそうです。
彼は高校時代から将来を嘱望され、全米代表にも選出されたことがあり、現在ナショナルズで活躍するブライス・ハーパーらとプレーしていたそうです。
高校卒業時にはパドレスからドラフト26巡目で指名されたのですが大学へ進学。
しかし、入学直後に二塁への盗塁を試みてヘッドスライディングした際に野手とぶつかり首を骨折。
下半身不随となってしまい、メジャーでプレーする夢が突然終わってしまったそうです。
それでも、持って生まれた負けず嫌いの性格から、約1年のリハビリテーションを経て大学へ復帰。
下半身不随は治らなかったものの、車いすに乗りながらコーチとして野球部員を支えてきたとのことです。
この前向きな生き様が野球関係者の間で話題になって、球団職員として入団してもらおうと、ダイヤモンドバックスがハーンの背番号「34」に合わせて指名したそうです。
ダイヤモンドバックスのデリク・ホール球団社長は
「この指名を非常に誇りに思う。希望ならスカウトに、経営に興味があればその部門に。選手としての夢は断たれたが、新しいページを開こうと本人に話した」
と今後の活躍に期待を込めたそうです。
http://arizona.diamondbacks.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130609&content_id=50088556&c_id=ari
日本のプロ野球では考えられないようなこと。おそらく、日本でしたら普通に球団職員として採用されて、ニュースにもならないでしょうね。
プロは夢や希望、勇気を見ている人、憧れる人に分け与えていくのも仕事だと考えます。
こういう、ことを平然とやっているメジャーベースボール。
対して日本のプロ野球。
メジャー相手に試合に勝つことがあったとしても、WBCで何連覇しようとも、その文化とスピリッツ(精神)は100年経っても足元には追いつかないのではないでしょうか。
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まっくろくろすけ
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