「ちゅうじ食堂」さんは、長野県松本市奈川地区にある奈川温泉の入口にある食堂です。渓流釣りシーズンには、釣りを楽しむ方が休憩やお食事に多く訪れます。
ちゅうじ食堂さんは、昔ながらの食堂という感じです。今回は、お義母さんをお連れしての、奈川地区訪問です。
お店に入り、ちゅうちょなく注文するのは、もちろん、「とうじそば」です。おそばが出てくる前には、温かいお茶と野沢菜のお漬物です。
さて、松本市奈川地区は標高が1000mを越え、そばの栽培には適した冷涼な気候、朝晩の激しい寒暖の差、澄んだ空気と水が全国でも有数の美味いそばを収穫することができます。そして、奈川地区では現在、2種類のそばが栽培されています。
その1種類は、「奈川キタワセ」、もう1種類は「天昇のそば・奈川在来」です。かつては、「奈川在来」のみ栽培していた奈川ですが、1998年に台風災害に見舞われ、そば畑も壊滅的な被害を受け、奈川全地区での栽培に必要な種を残すことが出来なくなってしまいました。
そこで、奈川地区と気候が近い北海道で生まれた品種の「キタワセ」を栽培するようにし、自家採種を繰り返すことにより、奈川地区にあった甘みのある美味しいそばになりました。キタワセは年に2回作付けを行い、夏そばとしては毎年5月下旬ころより播種し、7月下旬~8月上旬に収穫。秋そばは8月下旬ころより播種し、9月下旬~10月上旬に収穫を行います。
一方で昔ながらのしっかりとした味わいの「奈川在来」を復活させたいと取り組む人たちが、奈川そばの品質向上と生産安定を図るために、2006年に「奈川そば振興組合」を立ち上げ、年々その収穫量を増やしてきています。奈川在来は年に1回作付けし、8月下旬ころより播種し、10月中旬ころより収穫を行います。
ちなみに、奈川在来は、「天昇そば」とも呼ばれています。これは、そばが雨や風で倒れても翌日には穂をもたげ、その実を守ろうとする姿からです。厳しい環境でも力強く育つ生命力のように、私も強く生きて行きたいと思いながら、美味しい奈川の新そばをいただきました。
ごちそうさまでした。
■外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、「3つの密」の回避を心掛けましょう。
■新型コロナウイルス感染対応を呼び掛けている場所やお店などがある場合は、指示にしたがいましょう。
■お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報を確認しましょう。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。