「うそ」は1974年1月25日にリリースされた、中条きよしさんの再々デビューシングル楽曲です。作詞は山口洋子さん、作曲は平尾昌晃さん、編曲は竜崎孝路さんです。
再デビューというのは、中条きよしさんは1968年に「高波晃(たかなみ あきら)」の芸名で「帰って来た波止場」で歌手デビュー。しかし思うように売れず、1971年にゲオ名を「渥美健(あつみ けん)」に改め、「心の古傷」で再デビューしたものの、これも売れませんでした。
そして、20代半ばで東京にスナックを出店し、そこで歌の上手さを認められ、1973年に日本テレビ系で放送されていた「全日本歌謡選手権」に出場。10週勝ち抜きのグランドチャンピオンとなり、審査員だった山口洋子さん、平尾昌晃さんらの後押しで、この楽曲で3度目のデビューです。
♬折れた煙草の 吸いがらで
あなたの嘘が わかるのよ
誰かいい女 できたのね できたのね
今と同じ、純粋でけがれのない心を持った私は、子どもながら深い意味も分からずに唄っていたと思います。
なお、大事な話ですが、1974年といえば我らが中日ドラゴンズが、髙木守道さん、星野仙一さん、松本幸行さん、トーマス・マーチンさん、谷沢健一さんらが大活躍し、読売ジャイアンツの10連覇を阻止した記念すべき年です。
さて、うそは必ずしも悪いことではなく、ときには必要なこともあります。相手の気持ちを考えて、あえて本当のことをいわなかった、「優しいうそ」という経験もあると思います。また、良くも悪くもいろいろなドラマを生み出します。そんなこともあって、歌にもよく歌われています。
J-POPの歌詞に出てくる、うそのワード数を集計したものがありました。
■第10位:相川七瀬 / 夢見る少女じゃいられない(4回)
■第9位:Perfume / シークレットシークレット(4回)
■第8位:JUJU / さよならの代わりに(4回)
■第7位:西野カナ /会いたくて 会いたくて(4回)
■第6位:湘南乃風 / 雪月花(5回)
■第5位:米米CLUB / すべてはホントでウソかもね(5回)
■第4位:加藤ミリヤ / SAYONARAベイベー(6回)
■第3位:渡り廊下走り隊7 / 少年よ 嘘をつけ!(8回)
■第2位:在日ファンク / 嘘(14回)
■第1位:KREVA / 嘘と煩悩(58回)
1位は2位に大差をつけて断トツの回数です(これらのほとんどの楽曲は、私が知らないものの方が多いです)。ちなみに、中条きよしさんの「うそ」の回数は4回です。
「うそつきは泥棒の始まり」ということわざがあります。「平気でうそをつくようになると、盗みも平気でするようになる。うそをつくのは悪の道へ入る第一歩であるということ」ということで、子どものころから親に「うそ」はついていけませんと教え育てられた人も多いと思います。
特に、子どもや孫などを装ってお金をだまし取る「オレオレ詐欺」や、メールなどでニセサイトなどに誘導する「フィッシング詐欺」などの悪質な犯罪があります。また、悪意がなかったとしても、うその情報を流してしまい、多くの人を混乱させてしまうこともあります。新型コロナウイルスの感染拡大の中でも、うそや間違った情報がインターネットで広まったりしています。最近は政治家や官僚がうその答弁をしたことがニュースになっています。それが繰り返されてきたからか、政府のいうことを信用しなくなっていることもあると思います。
「うそは絶対に悪いことなのか?」と聞かれれば、私は「絶対」とは思えません。「優しいうそはつけた方がいいこともある」と思います。ただ、それは「相手を傷つけないため」「相手を思いやる気持ち」があってのことです。「自分の保身」でのうそだけはダメだと思います。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。