春 41回出場 74試合 32勝 41敗 1分 準優勝; 2 ベスト4; 3 ベスト8; 8
夏 69回出場 134試合 67勝 67敗 0分 優勝; 2 ベスト4; 6 ベスト8; 5
群馬県とは日本の都道府県の一つ。島国なのに海に面していないという、日本に8つしかない内陸県の一つです。西日本の人たちの間で一番知名度が低い県でもあります。
ヤマダ電機、ビックカメラの二大家電量販店チェーンの発祥の地であり、これが関係しているのか、昔から「東京に進出したい地方の家電量販店はまず群馬に店舗を出して試す」「市場価格が適正かどうかのテストは群馬の店舗で行う」といったことが行われている・・・らしいです。なおビックカメラは本社を高崎から東京に移しているため、裏切り者扱いを受けることもあります。
空っ風とカカア天下、そして温泉街が名物の関東の秘境です。
【勝手に選んだご当地ソング】
♪ いい湯だな いい湯だな
湯気が天井から
ポタリと背中に
つめてェな つめてェな
ここは上州 草津の湯
(「いい湯だな」 詞; 永六輔 / 唄; デューク・エイセス)
群馬県は大きく北毛・中毛・西毛・東毛という4つの区域に分別されており、このうち沼田市を中心とする北毛地区は寒冷な気候ということもあり、スキーなどのウィンタースポーツは盛んだが、野球にはあまり向かないようです。
中毛地区は県庁所在地である前橋市あるいは伊勢崎方面を中心とする区域で、前橋高、前橋工業高、前橋商業高など市周辺の高校が強いです。
山際淳司さんの名著「スローカーブをもう一球」の舞台になった、西毛地区でも高崎商業高、高崎工業高など県内最大の都市である高崎市周辺校が目立ちます。
しかし、最も野球が盛んとされるのが桐生市、太田市を中心とする東毛地区。1999年選手権大会で全国制覇を達成した桐生第一高を筆頭に古豪・桐生高、太田工業高や太田市立商業高、樹徳高などといった甲子園出場経験を持つ強豪校がズラリと並んでいます。
近年は新興勢力の台頭も目立ち、2012年選抜には健大高崎高が初出場ベスト4、2013年選手権には前橋育英高が初出場初優勝を果たし、群馬の高校野球のレベルの高さを見せつけました。健大高崎高には野手の中学生が、前橋育英高にはピッチャーが多く入学するなど、傾向がはっきり分かれているのも近年の傾向だそうです。
毎年春から初夏にかけて、若駒杯と呼ばれる新一年生を対象とした県内大会が開催されるのも群馬の高校野球の特徴的なところであり、その決勝戦の模様は地元新聞に一面で特集記事を組まれるなど、県を挙げて大々的に高校野球に力を入れている雰囲気があります。
【選抜大会出場回数ランキング】
1 桐生高 12回出場 28試合 16勝 12敗 0分 準優勝; 2 ベスト4; 2 ベスト8; 2
2 桐生第一高 5回出場 10試合 4勝 5敗 1分 ベスト8; 2
3 前橋工高 4回出場 7試合 3勝 4敗 0分 ベスト8; 1
4 東農大二高 3回出場 5試合 2勝 3敗 1分 ベスト8; 1
4 高崎商高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
4 前橋商高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
7 健大高崎高 2回出場 7試合 5勝 2敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 1
7 桐生工高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分 ベスト8; 1
7 前橋高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
7 高崎高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
【選抜大会勝利数ランキング】
1 桐生高 12回出場 28試合 16勝 12敗 0分 準優勝; 2 ベスト4; 2 ベスト8; 2
2 健大高崎高 2回出場 7試合 5勝 2敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 1
3 桐生第一高 5回出場 10試合 4勝 5敗 1分 ベスト8; 2
4 前橋工高 4回出場 7試合 3勝 4敗 0分 ベスト8; 1
5 東農大二高 3回出場 5試合 2勝 3敗 1分 ベスト8; 1
6 桐生工高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分 ベスト8; 1
6 前橋高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
8 市太田高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 関東学園大付高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 前橋高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
8 前橋商高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
8 前橋商高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
8 前橋育英高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選手権大会出場回数ランキング】
1 桐生高 14回出場 26試合 12勝 14敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 3
2 高崎商高 11回出場 16試合 5勝 11敗 0分 ベスト4; 1
3 桐生第一高 9回出場 21試合 13勝 8敗 0分 優勝; 1 ベスト4; 1
3 前橋工高 9回出場 21試合 12勝 9敗 0分 ベスト4; 3
5 東農大二高 5回出場 11試合 6勝 5敗 0分
5 前橋商高 5回出場 10試合 5勝 5敗 0分
7 前橋高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分 ベスト8; 1
8 健大高崎高 3回出場 9試合 6勝 3敗 0分 ベスト8; 1
9 前橋育英高 2回出場 7試合 6勝 1敗 0分 優勝; 1
9 樹徳高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
9 桐生工高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
【選手権大会勝利数ランキング】
1 桐生第一高 9回出場 21試合 13勝 8敗 0分 優勝; 1 ベスト4; 1
2 前橋工高 9回出場 21試合 12勝 9敗 0分 ベスト4; 3
2 桐生高 14回出場 26試合 12勝 14敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 3
4 前橋育英高 2回出場 7試合 6勝 1敗 0分 優勝; 1
4 健大高崎高 3回出場 9試合 6勝 3敗 0分 ベスト8; 1
4 東農大二高 5回出場 11試合 6勝 5敗 0分
7 高崎商高 11回出場 16試合 5勝 11敗 0分 ベスト4; 1
7 前橋商高 5回出場 10試合 5勝 5敗 0分
9 前橋高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分 ベスト8; 1
9 樹徳高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
【群馬県出身者で打線を組んでみた】
一番 ⑧ 中利夫 (前橋高/中日ドラゴンズ)
二番 ④ 五十嵐章人 (前橋商高/ロッテオリオンズほか)
三番 ⑨ 毒島章一 (桐生高/東映フライヤーズ)
四番 ⑤ 佐野仙好 (前橋工高/阪神タイガース)
五番 ⑦ 常見昇 (桐生中/東急フライヤーズほか)
六番 ③ 中村栄 (桐生中/阪急ブレーブスほか)
七番 D 狩野恵輔 (前橋工高/阪神タイガース)
八番 ⑥ 皆川定之 (桐生中/大阪タイガースほか)
九番 ② 清水将海 (前橋工高/ロッテオリオンズほか)
① 渡辺久信 (前橋工高/西武ライオンズほか)
渡辺久信さん(前橋工高)は速球とフォークボールを武器に、1980年代から1990年代にかけて125勝27Sを挙げました。1996年にはノーヒットノーランも達成するような見事なピッチングもある一方、見事にホームランを打たれる場面もあります。1989年には不名誉な「被ホームラン王」を獲得。優勝の懸かった近鉄バファローズ戦でブライアントさんに打たれたホームランはその最たるものでした。
宮田征典さん(前橋高)は1965年にブレークした「8時半の男」。試合時間が短かったその当時、終盤の午後8時半ごろに救援することが多かったのでそう呼ばれました。セーブという記録がなかった時代に、救援だけでこの年20勝。通算45勝だから、そのほぼ半分をこの年に稼ぎました。
渡辺さんも宮田さんも若い時にはイケメンで、絵に描いたようなきれいなピッチングフォームをしていました。その流れをくむのは斎藤佑樹選手(東京・早稲田実高)。プロ入りが決まった後、「群馬出身の先輩を知っているか」と聞かれ、真っ先に「渡辺さん、宮田さん」と答えているくらい、この2人は郷土のスターです。
佐野仙好さん(前橋工高)は1980年代の阪神タイガースで中軸を打ち、三塁のポジションを掛布雅之さんと争っていました。現役選手では駿太選手(前橋商高)が高卒新人として、張本勲さん以来の開幕スタメン出場を果たしています。