北海道日本ハムファイターズの吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)が6月2日、今秋のドラフト注目株の岩手・大船渡高の佐々木朗希選手がプロ志望届を提出した場合、10月17日のドラフト会議で1位指名することを明言しました。
同GMは同日、同校と佐久長聖高(長野)との練習試合を視察。「間違いなく1位で指名します。他の候補もリスペクトしていますが、スケールが違いすぎる」と話しています。
この日、岩手・大東球場で行われた長野・佐久長聖高との練習試合に先発し、9回9安打4失点、13奪三振でした。メジャーのスカウトのスピードガンでは153km/hを計測しています。
試合後、取材に応じた大船渡高の国保監督は佐々木選手について「徐々に(状態を)上げてきている。今日は完投を視野にゲームを作ろう、と(話をした)」と明かしました。
練習での投げ込みはあるものの、149球は今年の登板試合では最多の球数だったそうです。
フィリーズの大慈彌スカウトは「即メジャー入りはないだろうけど、No.1になれる素材。指先の感覚が器用で多彩」と高く評価しています。
確かに、佐々木選手はドラフト一位候補であることは、間違いないでしょう。球速も魅力ですし、変化球のコンビネーションの良さ、フィールディングのうまさなどのレベルの高さは、完成品というよりも、まだまだ伸び代があるようにも思えます。
夏の大会まで約1か月。今月中旬には県大会の抽選会も始まるのですが、この時期の指名明言はちょっと早すぎるように思えます。変にプロを意識してしまうような気もするのですが。
佐々木選手の最後の夏。どのようなラストイニングを迎えるのでしょうか。ラストサマーへの意識がまた少しずつ高まってきました。