いまや「伝言板」を知っている世代は少なくなってきたような気がします。知っている若い世代の方もいらっしゃると思いますが、実際に使ったことのある方は少ないことでしょう。
そもそも伝言板とは何?ですが、「新宿駅東口に設置されている(現在進行形)、シティーハンターへの依頼メッセージを届ける役割を担っている黒板」のことです。
伝言板は携帯電話やスマートフォンなどが普及する以前に、駅で待ち合わせなどをする方が、「〇〇さんへ、先に行っています」「急用のため~」などなど、相手への「伝言」を残すために利用したものです。その設置している駅などが管理し、一定の時間になると伝言は駅員などによって消去される仕組みとなっています。
現在ではそうした連絡が個々でとることができるため、その姿を消すこととなった、「絶滅種」的なアイテムです。
伝言板は1904年に東海道線の新橋駅など8つの駅に、「告知板」という名称で設置されたのが始まりとされ(その前年の1903年8月に北越鉄道の4駅に伝言標という名称で伝言板が設置されていたという説もあり)、そして、伝言板という名称を最初に使用したのは1906年に東武鉄道が設置したもので、戦後は国鉄(現;JR)でもこの名称が使用されるようになったとのことです。
その後も個人的な待ち合わせの連絡用などの目的で利用されていましたが、携帯電話の普及や、いたずら書き(落書き)の多発などから1996年ころから撤去されはじめ、関東地方ではJR東日本東京支社管轄駅には正式な伝言板は設置されていないそうです。なお、2019年4月時点で新京成電鉄では全24駅中18駅に現存、東京地下鉄(東京メトロ)では改修工事が行われていない八丁堀駅、築地駅、綾瀬駅の3駅に残されているそうです。
一方で、「大切な人への思いを、伝言板に書いてみませんか」と、2022年〜23年の年末年始に東京・JR池袋駅構内に大型の伝言板が設置されました。
設置したのはプレスリリース配信サービスを運営するPR TIMESで、「訪れた人が懐かしさや物珍しさから立ち寄って参加いただけるように、そして、大切な人への思いを伝える手書きのメッセージの温もりを肌で感じられる場を作りたいと考えました」との想いからだそうです。
また、あわせて2022年12月下旬~2023年1月初旬まで、実際に寄せられた直筆のメッセージをデザインした「伝言板ポスター」も全国47都道府県の主要駅に掲示していたそうです。手書きの伝言板について、「メールや電話と比べて特定の誰かに向けて瞬時に届けることに適したツールとは言えない」としつつ、「手書きで届けるものだからこそ、その方の生の声を温度とともに伝えることができる」とのことです。
私はまったく知りませんでした。知っていればブログネタに使えたのですが・・・。
また、ジェイアール東日本企画(JR東日本グループの広告代理店)は、2022年9月1日~2023年3月末までJR総武線の4駅(錦糸町、亀戸、小岩、市川)に、伝言板機能を備えたデジタルボード「街あわせくん」を実証実験として設置していました。
これは、スマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセスし、駅を選んでメッセージを投稿すると、各駅の「街あわせくん」にメッセージが表示される仕組みだそうです。
現代的ですね。
「街あわせくん」は実験期間のご利用状況、ニーズなどを検証し、JR東日本の各駅への拡大を検討していく予定だそうです。
携帯やスマホで簡単に連絡が取れることは便利な世の中ではありますが、(手書きの)伝言板でのメッセージも温かみがあっていいですし、なんか、知らない方がたのちょっとしたやりとりが温かみを感じられるような気がします。
そのうち、「伝言板にメッセージを書いておいたよ」とSNSで相手に伝えるという、なんだかわけのわからないこともあるかも知れませんけど。
ちなみに、「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」の公開にともなって、JR新宿駅東改札外スペースに4年ぶりに期間限定で伝説の伝言板が設置されているそうです。
なお、私に用件があるのでしたら、仲ノ町駅(銚子電鉄)の伝言板に書いておいてください。たぶん、見には行けませんけど。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
そもそも伝言板とは何?ですが、「新宿駅東口に設置されている(現在進行形)、シティーハンターへの依頼メッセージを届ける役割を担っている黒板」のことです。
伝言板は携帯電話やスマートフォンなどが普及する以前に、駅で待ち合わせなどをする方が、「〇〇さんへ、先に行っています」「急用のため~」などなど、相手への「伝言」を残すために利用したものです。その設置している駅などが管理し、一定の時間になると伝言は駅員などによって消去される仕組みとなっています。
現在ではそうした連絡が個々でとることができるため、その姿を消すこととなった、「絶滅種」的なアイテムです。
伝言板は1904年に東海道線の新橋駅など8つの駅に、「告知板」という名称で設置されたのが始まりとされ(その前年の1903年8月に北越鉄道の4駅に伝言標という名称で伝言板が設置されていたという説もあり)、そして、伝言板という名称を最初に使用したのは1906年に東武鉄道が設置したもので、戦後は国鉄(現;JR)でもこの名称が使用されるようになったとのことです。
その後も個人的な待ち合わせの連絡用などの目的で利用されていましたが、携帯電話の普及や、いたずら書き(落書き)の多発などから1996年ころから撤去されはじめ、関東地方ではJR東日本東京支社管轄駅には正式な伝言板は設置されていないそうです。なお、2019年4月時点で新京成電鉄では全24駅中18駅に現存、東京地下鉄(東京メトロ)では改修工事が行われていない八丁堀駅、築地駅、綾瀬駅の3駅に残されているそうです。
一方で、「大切な人への思いを、伝言板に書いてみませんか」と、2022年〜23年の年末年始に東京・JR池袋駅構内に大型の伝言板が設置されました。
設置したのはプレスリリース配信サービスを運営するPR TIMESで、「訪れた人が懐かしさや物珍しさから立ち寄って参加いただけるように、そして、大切な人への思いを伝える手書きのメッセージの温もりを肌で感じられる場を作りたいと考えました」との想いからだそうです。
また、あわせて2022年12月下旬~2023年1月初旬まで、実際に寄せられた直筆のメッセージをデザインした「伝言板ポスター」も全国47都道府県の主要駅に掲示していたそうです。手書きの伝言板について、「メールや電話と比べて特定の誰かに向けて瞬時に届けることに適したツールとは言えない」としつつ、「手書きで届けるものだからこそ、その方の生の声を温度とともに伝えることができる」とのことです。
私はまったく知りませんでした。知っていればブログネタに使えたのですが・・・。
また、ジェイアール東日本企画(JR東日本グループの広告代理店)は、2022年9月1日~2023年3月末までJR総武線の4駅(錦糸町、亀戸、小岩、市川)に、伝言板機能を備えたデジタルボード「街あわせくん」を実証実験として設置していました。
これは、スマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセスし、駅を選んでメッセージを投稿すると、各駅の「街あわせくん」にメッセージが表示される仕組みだそうです。
現代的ですね。
「街あわせくん」は実験期間のご利用状況、ニーズなどを検証し、JR東日本の各駅への拡大を検討していく予定だそうです。
携帯やスマホで簡単に連絡が取れることは便利な世の中ではありますが、(手書きの)伝言板でのメッセージも温かみがあっていいですし、なんか、知らない方がたのちょっとしたやりとりが温かみを感じられるような気がします。
そのうち、「伝言板にメッセージを書いておいたよ」とSNSで相手に伝えるという、なんだかわけのわからないこともあるかも知れませんけど。
ちなみに、「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」の公開にともなって、JR新宿駅東改札外スペースに4年ぶりに期間限定で伝説の伝言板が設置されているそうです。
なお、私に用件があるのでしたら、仲ノ町駅(銚子電鉄)の伝言板に書いておいてください。たぶん、見には行けませんけど。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。