新聞広告

「新聞広告」とは、その文字通どおり新聞の紙面に掲載されている広告のことです。通称「記事下（きじした）」と呼ばれ、新聞記事の下に掲載されており、「全5段」「5段1/2」「2段1/2」などがこれにあたります。ときどきは「15段」という、いわゆる1ページ全面を使った広告もありますよね。ちなみに、折り込まれているチラシや拡販誌などは含みません。

さて、冴羽獠（通称；シティハンター）と、同業主にデューク東郷（通称；ゴルゴ13）という方がいます。ただ、シティーハンターはボディーガードを引き受けますが、ゴルゴ13は基本的にボディーガードは引き受けません（結果的に引き受けた形はありますが）。また、どちらも依頼され引き受けた仕事はキッチリと遂行するのですが、ゴルゴ13は180度正反対のキャラクターで1話のなかで一言もしゃべらず、「･･･」で終わるようなこともあったりします。

さて、シティーハンターへの依頼方法は、新宿駅東口の伝言板に自分の連絡先と「XYZ」と書くことで、あとは連絡待ちになります。

一方のゴルゴ13への依頼ルートは、「手紙を出す」「カジノに行く」「無線を使う」などいろいろとあります。

有名な依頼方法として、「マークのリクエスト」などに描かれている話で、

■米国ジョージア州アトランタにあるアメリカ連邦刑務所に服役している終身犯マーカス･モンゴメリーに手紙を送る
■手紙を受け取ると、マーカスはラジオの宗教番組「夕べの祈り（NBC）」と「宗教の時間（CBS）」に「賛美歌13番」をリクエスト
■賛美歌13番が流されるとニューヨーク･タイムズ紙に「13年式G型（またはG13型）トラクター売りたし」という広告と連絡先が掲載される
■依頼人はそこへ連絡し、自分の連絡先を伝える

という手順になります。

日本の外務省も依頼したことがあるようですが、そのルートはわかっていません。

なお、ニューヨーク･タイムズ紙は米国ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置くニューヨーク･タイムズ･カンパニーが発行している、実在する高級日刊新聞紙。米国内での発行部数はUSAトゥデイ（約162万部）、ウォール･ストリート･ジャーナル（約101万部）に次いで第3位（約48万部）の新聞です。参考までに日本国内では読売新聞（約663万部）、朝日新聞（約397万部）、毎日新聞（約200万部）がトップ3。

日本の全国紙の場合、広告料は新聞社にもよりますが15段広告の料金は約4000万円、2段1/2が約350万円とのこと。

ニューヨーク･タイムズ紙の場合、1ページ広告掲載の費用は約2万5000ドル～12万5000ドル（1ドル140円として、約350万円～1750万円）になるそうです（日本の広告料は高い･･･）。

また、日本の場合、入稿された広告原稿は新聞社の「広告審査」でチェックされ、審査がとおった原稿だけが掲載されます。そのなかには「広告主が明確か？」「記事内容に誤りがないか？」「公序良俗に反しないか？」などがあるようで、ニューヨーク･タイムズ紙も同じようなものと想像します。

ゴルゴ13が掲載を依頼している新聞広告も審査されているのでしょうけど･･･。

ちなみに、シティーハンターは2023年の映画公開時点でも新宿駅東口の伝言板を使用していますが、ゴルゴ13は2000年代以降はインターネットの普及に伴ってEメールによる連絡も受けています（「生存確率0.13%」など）。

シティハンターへの依頼もそのうち「街あわせくん（電子伝言板）」になったりして･･･。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。