先日、Jリーグの選手とスタッフが新型コロナウイルスのPCR検査を受けて陽性と判定されたと発表し、公式戦が急きょ中止になりましたが、プロ野球でも選手の感染判明が判明し、翌日の公式戦が中止(延期)となりました。
感染が全国的に再拡大する中、いつかは起こり得ることだとは思っていましたので驚きなどはありませんでしたが、誰もに可能性があることだと改めて思い知らされた次第です。
この選手はケガのため2020年7月7日に出場選手登録を抹消され、二軍施設で調整を続けていました。7月28日の二軍公式戦で実戦復帰しましたが、7月31日に微熱が出て、8月1日にPCR検査を受け陽性判定が出たとのことです。この間、二軍施設と自宅の往復のみで外出、会食などへの参加はなく、一軍選手との接触もないものの、施設内の寮で生活する若手一軍選手もいることから、専門家に相談し、スタッフなどを経由しての感染の可能性も否定できないとされました。
球団は8月2日以降に全選手とスタッフの検査を行い、全員の陰性が確認されるまで二軍については活動休止とし、一軍の8月4日からの遠征については検査結果での陰性もって決められました。
個人的に注目すべき点として、この球団では7月22日と23日に所属選手とスタッフなど計202人を検査し、全員が陰性でした。そこから約1週間後の再検査で陽性反応ですから、一度、検査して「陰性だったから問題ありませんでした」とうのは、安心材料にはならないということになるのです。
また、5月下旬にも抗体検査を球団独自で実施するなど感染防止に取り組んでいましたが、7月中に二軍施設で勤務する球団職員と一軍が使用する球場のアルバイト従業員の2人が陽性と判定されていました。
さて、日本人選手の動向のみがニュースになっているメジャーリーグベースボール機構(MLB)では、公式戦は続けられていますが深刻な状況となっており、8月1日(日本時間7月31日)時点でマイアミ・マーリンズ20人、セントルイス・カージナルスとフィラデルフィア・フィリーズで複数人の陽性が判明し、公式戦が延期となっています。
さらに、8月3日(日本時間4日)には、カージナルスに13人(選手7人、スタッフ6人)が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことが確認されたため、カージナルスは遠征先ホテルで待機となり、デトロイト・タイガースとの公式戦も延期になりました。
こうした状況の中、MLBではシーズンを中断することはないとしていますが、一部の選手からは、今シーズンの残り試合に出場しないことが発表されていたりします。この選手に続くようになってくれば、シーズン打ち切りの可能性も出てくるかも知れません。
MLBは2020年シーズンは試合数を削減し、移動も最小限にするルールのほかに、ナショナル・リーグの指名打者制導入、延長戦でのタイブレーク制導入、審判に6フィート(約1.8m)以内に近づいての抗議は即退場、ベンチでヒマワリの種やピーナツなどを食べることを禁止するなど、今までとは違う景色です。
さらに、MLBの名物(?)ともいえる「乱闘」も禁止となっています。乱闘では、両ベンチから選手が飛び出し入り乱れます。ここでの「密」を避けるため、今シーズンは球審が危険球をより厳しく取るとのことです。
ところが、7月28日(日本時間7月29日)に行われた、ヒューストン・アストロズ vs. ロサンゼルス・ドジャースの因縁の2チームが一触即発の状況になりました。
この2球団はアストロズが「サイン盗み」を働いた2017年のワールドシリーズで対戦していた顔合わせで、今シーズン初対決となったこの日の一戦は、問題発覚後のドジャースのリベンジマッチとして試合前から注目されていました。
6回表からドジャースはジョー・ケリー選手が登板。1アウトランナーなしカウント3-0の場面で154km/hの速球がアストロズのアレックス・ブレグマン選手の頭部後方へ。ブレグマン選手は何事もなかったかのように一塁へ歩くも、続くマイケル・ブラントリー選手がファーストゴロのダブルプレー崩れの際に、ベースカバーに入ったケリー選手の足を踏みつけ無言の報復。
そして迎えた2アウト一・二塁、カルロス・コレア選手への初球が頭部付近へ大きく外れると、尻餅をついて避けたコレア選手がケリー選手をじっと見つめて、ただならぬ雰囲気に。その後、コレア選手は三振となりますが、打ち取ったケリー選手がコレア選手を挑発したため、両ベンチが緊急出動。ホームベース付近の前線では一触即発の「密状態」となりましたが、審判を挟んだ睨み合いは、殴り合いの乱闘に発展することなく、収束して、事なきを得ています。
ちなみに、MLBと選手会の発表では7月30日時点までに実施した検査11895件のうち、陽性反応は29人(選手は20人)だったそうです。
日米ともに新様式のプレースタイルを行っていることに大きな違いないと思いますが、意識しなければならないことはまだまだ数多いのかも知れません。
また、誰が悪いということではありませんが、万全の対策を講じていたとしても、日本中で感染がこれだけ広がり、どこに危険があるか分からないことに改めて怖さを感じます。
私たちも、人生のいろいろな危険球から自分の身を守らないといけないと思います。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。