ホームスチール

冬場恒例となったルールのお勉強です。
今回は「ホームスチール時のプレー」についてです。

【問題】
2アウトランナー三塁。
バッターのボールカウントは2ストライクと追い込まれた状態。次の投球時に三塁ランナーがホームスチールを試みます。
三塁ランナーがホームベース上にスライディングをしたが、投球がランナーに当たってしまいました。
ピッチャーの投げたボールは、何事もなければストライクコース。
さて、この場合の得点は認められるでしょうか?

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普通に考えれば、ホームに先に入っているので、得点が認められると思います。
しかし、キャッチャーに対する守備妨害でもあるように考えられます。
でも、ランナーに当たらなくてもバッターが打つ可能性もありますので、ランナーの守備妨害はないようにも考えられます。
さて、このプレーの答えは?

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【答え】
これはバッターに対して第3ストライクが成立して、バッターアウトになり、得点は認められません。
ただし、2ストライク後でもこれがノーアウトまたは1アウトである場合、バッターは第3ストライクでアウトになりますが、得点は認められます。また、バッターのボールカウントが2ストライクでなければ、アウトカウントに関係なく、得点が認められます。もし、他の塁にランナーがいる場合には、進塁も認められます。

このプレーについては野球公認規則5.09(h)や6.05(n)に記載されています。
「正規の投球が、得点しようとしている走者に触れた場合各走者は進む。」(5.09(h))
「二死、二(ツー)ストライク後本盗を企てた三塁走者が、打者への正規の投球にストライクゾーンで触れた場合。このさい打者は"第三ストライク"の宣告を受けてアウトとなり、その走者の得点は認められない。しかし無死または一死であれば、打者は"第三ストライク"の宣告を受けてアウトとなり、ボールデッドになるが、その得点は認められる。【注】　無死または一死の場合には、他の塁の走者にも、次塁への走塁行為があったかどうかに関係なく、一個の進塁が許される。(5.09h参照)」(6.05(n))