「カレーライスは飲み物です。」は、巨漢タレントの先駆けだったウガンダ・トラさん(本名;佐藤信一郎)の迷言です。一般的には「カレーは飲み物」が使われていることが多く、「ライス」はついていません。
芸名は容姿が似ていた元;ウガンダ共和国大統領のイディ・アミンさん(任期1971年~1979年)に由来していますが、東京都出身の日本人です。
公称体重115kgの巨体を売りにしたキャラクターでしたが、太り始める前は中学・高校をとおしてバスケットボールをしていたこともあり、運動神経は万能でした。
子どものころから早食いであり、カレーライスは噛んだことがないといい、若い頃は3秒で飲み干すこともあったようです。フジテレビ系で放送されていた(1981年5月16日~1989年10月14日)、「オレたちひょうきん族」のバックのセットの一部としてカレーライスを食べる配役をしていたところ、余りに食べるスピードが早く、思わずインタビューされてしまったときに、「カレーライスは飲み物である。」といったことから広まったとされています。
高校在学中からダンサーとして働き、卒業後は「和田弘とマヒナスターズ」で下積み修行を始めたのが芸能界入りのきっかけで、1971年には高田裕三さん(ぎっち裕三)らと米軍基地や都内ディスコの生バンドで活動。1977年に「いそがしバンド」へ、盟友の高田"ぐっち"裕三さん、スリム冬樹さんと参加し、トラ佐藤(後にウガンダ)の名でドラムとボーカルを担当。1979年にTVのレギュラー出演と前後して「ビジーフォー」に改名し、ものまねで人気となりました。
1982年に、フジテレビ系「ひらけ!ポンキッキ」の挿入歌として使用された「やせろ!チャールス豚(とん)3世」で、巨体ながら軽やかなステップとキレのあるダンスを披露し、「オレたちひょうきん族」などにも出演しましたが、1983年末に「同じような曲ばかり演奏させられる生活に飽きてしまった」との理由でビジーフォーを脱退。
以降、音楽活動を休止してピン芸人として、タレント業、ミュージカル俳優のほか、居酒屋を営み、芸名を「ウガンダ・トラ」に改名しました。
しかし、2008年に入ると体調不良により、お店も閉店。5月にロケ先に向かう途中で緊急入院し、帰らぬ人になってしまいました。
「カレーライスは飲み物」「カレーは別腹」は、ウガンダさんの食生活を表す言葉としてよく知られ、その後も多くの大食いタレントなどがこの言葉を使っています。
しかし、実際のところウガンダさんはその食生活ぶりが要因となり、数々の生活習慣病を抱えていたそうです。
カレーライスを飲み物にするのは、ほどほどにした方がいいということを伝えてくれた言葉かもしれません。
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