サミュエル・ジョンソンさんは、18世紀の英国の文学者。若いころから詩集の編さんや雑誌の刊行にたずさわり、1755年に「英語辞典」2巻を完成させたことから辞書編さん者としても有名になり、英語学の発展に寄与した方です。
また、英国の劇作家・詩人でルネサンス演劇を代表するウィリアム・シェイクスピアさんの研究者としても知られる方です。
英語辞典が最初に出版されたのは1604年。しかし、単語数も少なく正確ではなかったため、そのあと約150年間に多くの作家や学者などが辞典の編さんに挑戦しましたが、部分的だったり専門性が高かったりして、正しい英語辞典は出版されませんでした。
そうしたなか、出版社を経営し政治家のウィリアム・ストラーンさんがジョンソンさんに「1500ギニー(現在の金額で約3000万円)」で辞典の執筆を契約します。
ちなみに、フランスで「フランス語辞典」が編さんされたのは約50年かかったそうですが、ジョンソンさんは約8年で完成させ、当時一般に使われていた言葉がきちんとアルファベット順に並んでいる、現代の辞典スタイルとなっていたそうです。
ただ、ジョンソンさんの「英語辞典」の初版には心に浮かんだことをそのまま書いたような自由な語釈がところどころに含まれていたそうです。
■dull(退屈な):活力のない、楽しくないこと。例として、「辞書作りは退屈な仕事だ」
■excise(物品税):日用品に課せられるおぞましい税金で、税額は資産評価の専門家によってではなく、物品税を徴収する側に雇われたケチな手先によって決められる
■lexicographer(辞書編集者):辞書を書く人。文章を書き写し、言葉の意味を説明するという仕事をこつこつとこなす無害の人(a harmless dr udge)
■oat(オート麦):穀物。イングランドでは一般に馬に与えられ、スコットランドでは人が食べる
など。いまでもこの語釈が残っていれば、私の英語の勉強も興味を持ったものだったかも知れません。
(私がときどき使っている超旧タイプの電子辞書。紙の辞書は使わなくなってしまいました)
さて、そんなジョンソンさんの言葉。
「偉業を成し遂げさせるものは体力ではない。耐久力である。一日3時間歩けば、7年後には地球を一周できるほどである」
地球一周は約40075 km。この数字だけ見れば、とんでもない長い距離だと思います。
一日約15kmちょっと歩けば約7年で地球一周できる計算です。でも、別に一日15kmでなくてもいいですよね。7年と言う時間も決めることもないですよね。
ペースは人それぞれですから。
ただ、小さなことでも毎日続けていればそれは積み重なっていき、振り返れば自分が思っている以上に大きくなっているかも知れません。それは、いつか自分の強みになることでしょう。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
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