礼:なあ、最近、僕、思うことあんねん
剛:何が?
礼:まあ、僕も一応電車がすきでして
剛:ええ
礼:最近の電車ってのは、情緒がなくてね
剛:情緒?
礼:うーん、あの、なんちゅうかね、あの、特に駅のホーム
剛:はぁ?
礼:自動放送が多いの最近
剛:自動放送?
礼:聞いたことない?自動放送、電車入ってくるときに「まもなく、2番線に電車がまいります。黄色い線の内側までお下がりください」
剛:怖っ、顔、怖いわ
礼:顔怖いわやあらへん、この顔じゃなきゃできへんのや
剛さん(ボケ・時々ツッコミ、ネタ作り担当、左側)と礼二さん(ツッコミ・時々ボケ、右側)による兄弟漫才コンビ「中川家」のネタです。2001年「M-1グランプリ」初代チャンピオンです。
特に熱烈な鉄道ファンとして知られるのが礼二さん。漫才やコントなどでも電車の車内放送のものまねなど、鉄道をモチーフにした爆笑ネタを披露しています。鉄道愛に目覚めたのは、小学校の低学年のころに、自宅近くをとおっていた京阪電車の一番前に乗って、運転席の後ろから見た前方の風景にハマったことがきっかけだそうです。現在でも、TVのロケ現場に行くのに、ほかのメンバーは普通にロケバスで現場へ向かい、礼二さんだけが電車で行くほどだそうです。
一方の相方の剛さんは礼二さんの鉄道への愛をまったく理解おらず、ライブで鉄道ネタをやることもあるそうですが、お客さんにウケようがウケまいが、鉄道ネタをやってる自分の声が聞きたいので、やっているそうです。
礼:まもなく2番線に中津行きがまいります
剛:うわぁ!中津行きかぁ、うわあぁ~
礼:俺がいうといてやるから
剛:間に合わへん。新大阪間に合わへん
礼:よう経験したけど、それ。なあ、俺も大阪市交通局にいうておくけど、中津行き廃止だと
剛:要らんとこ止まらんでええ
大阪府大阪市を走っている、大阪メトロ御堂筋線はキタの中心地・梅田、淀屋橋、心斎橋、なんばなど大阪の主要地域を結んでいる主要地下鉄路線です。さらに北大阪急行線に乗り入れて千里ニュータウンまでも結んび、途中には新幹線のターミナル・新大阪駅もとおっています。私も、何回も使ったことがあります。
しかし、この御堂筋線には「中津行き」という電車が朝と夕方に4本に1本の割合で存在しているのです。
梅田やなんば方面から、この中津行きに乗ってしまいますと、中津駅は梅田駅のひとつ先ですから、新大阪駅にはたどり着かず、新幹線に間に合わないかも知れないという状況に陥ってしまうのです。
中川家のこのネタは、おそらく地元の方か、もしくは経験したことのある出張者などの方ならではの、「あるあるネタ」ですので、全国版ではできないネタかも知れません。
礼二さんは何ともいえないメジャー感のない、ローカル線の素朴さに魅力を感じているとのことで、ライブでも、わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからないかもしれないネタが多く、ただ、営業では地元の鉄道や駅の話をつかみ(冒頭)に持ってくると、お客さんをぐぐっと引き寄せられることが多いので、そのようにしているそうです。
また、阪神甲子園球場で高校野球をゆっくりと観戦できる日が来て欲しいと願います。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。