野球小僧

台湾パイナップル(台灣鳳梨)

「台灣鳳梨好吃!(台湾のパイナップルは美味しい!)」

ようやく、食べてみました「台湾パイナップル」です。正直、パイナップルは缶詰にされたシロップ漬けのものはそこそこ好きですが(それでもあまり食べません)、生のパイナップルはほとんど食べません。酢豚に入ったパイナップルはもちろん、フルーツサンドイッチのパイナップルも苦手です。なお、台湾のお土産の定番「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」は食べたことありません。

ですが、話題の台湾パイナップルであり、「台湾バナナ」も美味しいのですから、パイナップルもきっと美味しいと思ったので、ようやく購入し、食べてみました。少し前までは、こちらのスーパーではほとんど取り扱っていませんでしたが、最近はどこのスーパー(約8系列あるのですが)でも取り扱っています。ただ、売り切れ必死の状況です。

そもそも、い台湾パイナップルが日本で話題なった経緯から振り返ってみますと、2021年3月1日に中国政府は「昨年以降、複数回にわたって害虫を検出した」という理由で、台湾パイナップルの輸入を停止しました。

ただし、台湾が中国に輸出したパイナップルの検疫の合格率は2020年は99.7%。10月以降は100%合格していることから、まあ、一般人が立ち入り禁止となるような理由があると思ったりします。台湾のパイナップルの年間輸出量は約4万3000tであり、そのうちの約90%(約3万8700t)が中国向けでした。ちなみに日本へは約2100tで、日本が輸入している生パイナップルの約94%がフィリピン産です。

そして、このニュースを知った日本では、東日本大震災のときに多額の義援金を送ってくれた台湾のためにと、Twitterなどで「#台湾パイナップルを食べよう」と盛り上がり、台湾側も「台湾産パイナップルを応援してくださる日本の皆さん、ありがとうございます!台湾産パイナップルはそのまま食べるのも最高なんですよ!ぜひ食べてみてください!」と3月3日にTwitterで答えてから、日本の輸入量が増えてきたものです。

パイナップルはブラジル原産といわていており、クリストファー・コロンブスさんによって発見されたいわれ、欧州に持ち帰られてアフリカやアジアの熱帯地方へ広まり、日本へは江戸末期に伝来しました。松かさ(パイン)のような形と、リンゴ(アップル)のような甘い風味が、名前の由来になったといわれています。現在ではコスタリカ、ブラジル、フィリピンなどの暖かい地域で生産されており、日本では主に沖縄県で栽培されています。

パイナップルは栄養豊富であり、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、ブロメライン(たんぱく質分解酵素)、ミネラル(鉄・マグネシウム・カリウム)などが豊富です。また、カロリーは100gあたり約53kcalで、果物の中では平均的です。

さて、酢豚に入っていることを見かけるパイナップル。本家の中国でもパイナップル入り酢豚と入っていない酢豚があります。

約400年前の中国が「清」の時代のころに、パイナップル入りの酢豚が生まれたそうです。当時の香港に住んでいる欧米人を相手に、高級感のある料理を出そうと考え、当時は珍しくて高級食材だったパイナップルを、脂っぽい酢豚に入れて、さっぱりとさせることを考えました。香港では「菠蘿古老肉(ボールオグーラオロウ)」という料理で、豚肉の他に野菜や果実などが入って、味付にはケチャップなどを使いフルーティに仕上げており、日本の酢豚の原型です。ちなみに、「菠蘿」が「パイナップル」という意味です。

一方で、上海では「糖醋肉(タンツウロウ)」といい、 具材は豚肉のみや豚肉と玉ねぎのみで、味付けは酢と砂糖と醤油だけで仕上げていて、パイナップルはほとんど入ることはないそうです。

なお、パイナップルに含まれている酵素がお肉に含まれるたんぱく質を分解する働きがあるので、パイナップルを酢豚に入れることでお肉を柔らかくする効果がありそうです。これは、漫画家の寺沢大介さんの名作 「ミスター味っ子」で、味好陽平が堺一馬とのカレー対決で、鶏肉(正確には軍鶏)を柔らかくするために、 「パイナップルチキンカレー」 を作ったときの話で私は知りました。

さてさて、台湾パイナップルは、評判どおり、甘く芯まで食べられました。また、これから夏にかけての旬の時期の熟したものは蜜を含んでいて、とても甘いらしいのですから、そのころに忘れずに食べてみようと思います。

また、「パイナップル」は台湾語で「オンライ」と発音します。また、台湾で財運や幸運を運んでくる「旺萊」という言葉の発音も「オンライ」と似ているため、縁起のいい食べ物として食べたり、飾られたりしているそうです。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
車正吉さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私は台湾には約17年前に出張で約1ヶ月滞在しただけです。地方都市でしたが、現地の日本人の方が作った「お店マップ」で食べ物には不自由しませんでした。

今でも仕事で、台湾メーカーの方とは関係がありますので、やはりいろいろと気になります。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

何年ぶりかの生パイナップルでした。最後に食べたのは、中国で食べたときだったような気がしますので、もしかすると、そのときは台湾パイナップルだったかも知れません。

こちらのスーパーでは、午前中の早い時間に行きませんと、台湾パイナップルは入手できない状態です。ただ、その横で、まだ山積みになっているフィリピン産がちょっと悲しく思えちゃいます。
masakunsuki
今日の記事はパイナップルですか!守備範囲が益々広がりますネ。
パイナップルの薀蓄、素晴らしいです。楽しく読ませて頂きました。台湾へは、ウォーキング大会ヘの参加で2回訪れました。すべての食べ物が美味しいと感じましたね。
大陸との関係が何やらきな臭くなって来ました。香港の二の舞いにならないことを切望しています。
eco坊主
おはようございます。

生のパイナップルはほとんど食べません。me too
酢豚に入ったパイナップルはもちろん、フルーツサンドイッチのパイナップルも苦手です。 me too
台湾のお土産の定番「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」は食べたことありません。me too

パイナップル食べたのはいつだろう・・思い出せません。
それぐらい食べていませんしこれからも食べないかなぁ~
と思っています。
が、このブログは魔力がありますので台湾パイナップル目にしたら買っちゃうかもね~(笑)


笑顔で生活ができるよう今日も感謝とおもいやりの気持ちを持って顔晴りましょう。
明日を信じて 明日のために。
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