中学野球の期間は短いものです。一年から三年までの間に毎年大会はありますが、選手として参加できる回数は限られ、さらに試合に出られるチャンスというものはもっと限られてしまいます。
ですから、チームとしては試合に臨むにあたっては充分な準備は必要ですし、もちろん、結果はどうであれ、その時までに万全な状態に仕上げていくことになります。
個人でももちろん、同じことが言えますし、悔いを残こさないようにすることが大切です。
それも試合に出られない状態というのは残念なことになってしまいます。
しかも、それがケガによるものであり、そのケガがつまらない理由で起こってしまったということは残念です。防げないケガだったら仕方がないのですが、ケガ人が出てしまったのは気のゆるみであったり、慢心だったりがあったと思います。
誰がという話ではなく、チーム全体からの気の緩みが、たまたまそのケガとなって出てしまうことになるのです。
ただし、ケガをしていても出来ることはあります。グラウンドに出て来て、全体の練習をしている間に、声を出したり、手伝えることをしたりと、自分ができることをやることが、今できることでのチームへの貢献だと考えます。
ただし、その一方で新しい戦力が台頭するチャンスでもあります。代わりに出場する選手にとって、このチャンスを活かさないことはありません。ただ、代わりに出場するのではなく、結果を出せるくらいが必要です。
ただ、上級生にとっては、その大会は最後に開催される大会になるのです。
ですから、もちろん、後がありません。
だから「負けたら終わり」というのではなくて、「勝てばいい」のですよね。
そういう気持ちで臨んで欲しいのです。考え方を変えればいいのです。そう考えればいいのです。
それでも、(失礼な言い方ですが)この程度のケガで良かったと考えます。
もっと、大きなケガの可能性だってあったかも知れませんから。
でも、野球の神様が与えた罰だったのかも知れません。ちょっと酷な言い方かも知れませんけどね。
大事な時に、その時間を別のことに使わなくてはいけないのですからね。
ケガして戻ってきて、迷惑かけた分を取り返すことです。
その間、リハビリや練習に費やすのと同時に自分を見つめ直す時間にも充てて欲しいです。
そして今度は無駄な時間を作らないようにして、より強くなって、復活してくるのを期待しています。