2020年11月28日の記事で、我が家のカマキリさんの話で、その時に卵を産んでいたことを書きました(「カマキリ(https://blog.goo.ne.jp/full-count/e/5a741ddd4d528a0b3d712f35b02c8edf)」)。
通常、4~5月ころになりますと、特に予告もなく(まあ、そうでしょうけど)、ある日一斉に孵化(ふか)が始まります。この瞬間を見逃さないようするには、卵がついている枝ごと採集し、ケースの中でビンなどに枝を立てて観察することですが、我が家のすだれの裏側に卵を産んでいましたので、そのままにしておきました。
ですから、ほぼ毎日のように卵を観察していましたが、実際に孵化(ふか)して、カマキリの赤ちゃんが生まれていたかどうかはわかっていませんでした。
カマキリは、通常ひとつの「卵鞘(らんしょう)」というスポンジ状の袋に3~5mmぐらいの小さな卵が100~300個入っています。つまり、100~300匹の赤ちゃんが生まれます。赤ちゃんは薄い皮を被った状態で生まれ、最初は黒っぽい色だそうですが、卵から出て脱皮を繰り返しながら、成虫になっていきます。ただ、実際はこの数百匹のなかから無事に成虫になれるのはほんの2〜3匹だそうです。翅(はね)がない幼虫時代に他の昆虫などに捕獲されてしまうそうです。
そんなわけですから、出会うのはなかなか難しいと思い、半ばあきらめていた、梅雨の中休みの会社も休みの朝。
なんと、我が家の私が育てているはずのないプランターの何の花だかわからない葉っぱのところに、カマキリの赤ちゃんを発見したのです。顔と体形といい、身体の色といい、お母さんカマキリにそっくり(それは当たり前)ですから、我が家に住んでいたカマキリの赤ちゃんだと判定できました。
小さいながらもカマの脚や触角があります。カマキリの赤ちゃんは生まれて数日後から自分で餌(えさ)を捕獲するようになるそうです。
カマキリは8~9月ころに成虫になるまで、脱皮を繰り返しながら育っていくとのことです。
前回も書きましたが、カマキリ類の学名は、ギリシャ語の「mántis」に由来し、「mántis」は、日本語で、「予言者」という意味です。また、英語では、「praying(祈る) mantis」とも呼ばれています。
カマキリは前脚を持ち上げて待ち伏せする姿が、祈っているように見えて、日本では俗に「拝み虫(おがみむし)」とも呼ばれています。
さて、我が家に住み着いているカマキリの赤ちゃん。夕方もほぼ同じ場所にいました。
今年も前脚を上げながら何かを祈ってくれていると思います。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。