新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本政府の大規模イベント自粛要請や北海道知事の緊急事態宣言が出された、2月最後の土曜日でした。
プロ野球は2月29日から3月15日までオープン戦が史上初めて無観客試合で実施されました。
中日ドラゴンズは公式戦開幕カードで対戦する広島東洋カープとナゴヤドームで試合。
その様子をCS放送で観戦していましたが、恒例の応援歌はもちろんなく、選手の入場曲は流されず、ドアラのバク転もなく、ドラチアのパフォーマンスもなく、声援もまったくない中でキャッチャーの捕球する音、バットの打球音、選手の声だけがドームによく響いて聞こえていました。まるで、高校野球の練習試合のような感じでした。
試合の方はドラゴンズがビシエド選手の同点ホームランと勝ち越しタイムリー、武田選手のホームランで3-1で開幕戦先勝でした。
広島0001000000|1
中日000101001x|3
ただ、声援が消えてしまったのは寂しい感じでしたが、ドラゴンズ打線の快音もほとんど消えてしまっていました。
消えたものと言えば、ニュースを観ていましたら知事が外出を控えるよう呼びかけた北海道では、札幌や函館の観光名所などが閑散としている様子が画面から流れていました。私の住んでいる街も、気のせいか、いつもよりも車の往来が少ないような感じでした。
近くの公立校のグラウンドは、土曜日の午後ならばいつも部活動の真っ最中なのですが誰もおらず、また、小学校のグラウンドでは学童野球の練習も行っていませんでした。
と思いきや、ホームセンター、ドラッグストアやスーパーの駐車場は車で混雑。目当てはトイレットペーパーやボックスティッシュではあるものの、店頭からは見事に消え去っており、ないことがわかると、次の場所へと集団移動という光景です。
マスクは相変わらずお店から消え去ったままの状態。日本政府が増産指示という話を出したものの、いったいどこへ消えていくのでしょう。まだ、マスクは最悪の場合はガマンするとしても、トイレットペーパーまでがお店から消え去ってしまいました。
デマと思われる情報によって、デマだとわかっていたとしても買ってしまう行動をしているのかなと。そのデマというのは、ネットで「中国のトイレットペーパー工場が止まったらしい。トイレットペーパーが入手困難になるぞ」「マスクと同じ原料を使っているからトイレットペーパーが品薄になっている」というものです。日本でこうしたデマが流れる数日前には香港でも拡散し、大量のトイレットペーパーが盗まれる事件も起きています。
では、トイレットペーパーが入手困難になるという情報は正しいのかというと、2019年の国内出荷に基づくと、97.7%が日本製です。在庫も十分あるとのことです(日本家庭紙工業会)。つまりデマなのですが、店頭になく、入手が出来ないことが、私たちを焦らせてしまい買わなければならないと思わせてしまい、買い占めていく。無くなったら実際に家で困ることになりますので。つまり、ほとんどの人がデマだと知りながらトイレットペーパーを買っていくというパターンだと思われます。
このままトイレットペーパー不足になってしまい、会社の在庫がなくなったことにより、テレワーク・在宅勤務にならないかと、新たな不安が・・・なんて。
世の中からはいろいろなものが消えていますが、新型コロナウイルスは、まだ消えそうにもありません。