以前、練習試合では「試合の内容も大事だけど、相手チームから得られるものもある」ようなことを書きました(たぶん)。
その中の1チームですが、まさしく、そのとおりのチームでした。
中学野球の場合、地区予選までのベンチ入りは20人と決まっています。県大会以上になれば18人となります。
ちなみに、高校野球では県大会までは20人、全国大会になれば18人です。
この相手チーム。一~三年生まで全部員で51人。
この日は一年生は来ていないが、二・三年生で34人が遠征に来ていました。
練習試合ですので、ベンチ入りメンバー人数制限なく、ほとんどのメンバーがベンチ内にいました。
狭いベンチ内に満員すし詰め電車状態。
さらに、そのベンチに入れず、スタンドで太鼓をたたき、声援を送るメンバーも数人。
もう、この暑い日だったのですが、でも、この日、彼らは一試合目、二試合目とそのベンチのボルテージが下がることなく、「全力声援」です。
もちろん、試合に出ている、出ていないは関係ありません。
一投一打に集中し、味方への檄、チャンスには盛り上げる・・・
人数の多さ、少なさは関係ありません。
こちらも試合の終盤には、負けないくらいのベンチからの声援が出来ていた。
でも、それまでは何していたの? 出来るのだから、最初からやればいいでしょう。
出来るのだから、やらないのはサボりなんだと・・・
それを象徴するようなことが試合中にありました。もの凄く残念だったと、試合後に言いました。
たとえ、それが100回中1回しか役に立たないことだったとして、その1回に手を抜いた結果、取り返しのつかない結果に繋がってしまう・・・そういうことだって充分にあり得るのですから。
私はプレーそのものには、あまり言及はしません(時々言いますけど)。
出来ることをやらなかった、全力で取り組まなかった・・・こんなようなときは、やっぱり容赦なく叱りますから。
でも、私が言わなくても、自分たちが身をもって感じ、この日、得られたもの。
あとは、それを自分たちのものに出来るようにすることです。