10年ぶりくらいに横浜中華街に行きました。
相変わらず人どおりも多く、混雑していましたが。
でも、自分が大人になったのか、香港や中国へ行く機会も多くなり、本当の中華街を見てきたせいなのか。
なんとなく、なんとなく以前の中華街とは違う雰囲気を感じました。
一言で言えば“異国情緒が消えた”とでも言うのでしょか。
キチンとした記憶はありませんが、お店の佇まいなどは変わらないと思います。お店の名前も。
横浜中華街は約500メートル四方に、所狭しと約500のお店がひしめき、その半分近くが中華料理店です。
その歴史は1859年の横浜港開港時遡り、戦後、在住の中国人が料理屋を営み始めたことがきっかけです。
その後、1960年代後半から、人気を高めるようになったと言われています。
代表する老舗店は聘珍樓(1887年~)、萬珍楼(1892年~)、華正楼(1939年~)、重慶飯店(1959年~)など、いずれも長い歴史を持っており、時代に対応しつつも伝統のスタイルを守っているものだと思います。
ただ、この日に中華街を歩いて感じたのは、どこを見渡しても目につく「食べ放題」の看板と、しつこいくらいの客引き、わざわざ中華街でなくてもいいのでは?と思えるようなお店。
これも時代の潮流であって、やむを得ないことなのでしょうか。
中華街はテーマパークではありません。
中華街という文化であって、テーマパークではないのです。
単に中華料理を食べるのであれば、わざわざ中華街に出向かなくても、美味しいお店は近くにもたくさんあります。
現在の状況には私たち日本人にも原因はあります。
あの異国情緒あふれる中華街。
そこで、中華文化に出会い、興味を持ってもらい、いつしか故郷の中国を訪れて欲しい。
そういう想いを日本人に発信する場所であるべきだと思っているのですが。
時代の流れで致し方ないのでしょうか。
私の好きだった横浜中華街はどこに向かおうとしているのでしょうか。
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まっくろくろすけ
上田の慎坊
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