プロ野球を目指す高校生・大学生のプロ野球志望届提出期間が10月3日に終わりました。果たしてこの中から誰がプロ入りを果たすのでしょうか。
日本高校野球連盟と全日本大学野球連盟に届け出たのは、高校生139人、大学生107人の計246人が提出しました。
高校生では最速163km/hを誇る岩手・大船渡高の佐々木朗希選手、今夏の全国高等学校野球選手権で準優勝した石川・星稜高の奥川恭伸選手が提出しました。また、両選手とともにU-18ワールドカップでプレーした岡山・創志学園高の西純矢選手、春の選抜大会優勝に投打で活躍した愛知・東邦高の石川昂弥選手も名を連ねました。
大学生では、大学日本代表のエースでもある、明治大の森下暢仁選手や東海大の海野隆司選手、東洋大の佐藤都志也選手らが届け出ました。
ところで、プロ野球の世界でプレーすることを希望し、ドラフト指名されるためにはプロ野球志望届を提出するしなければなりません。また、四国IL、北信越BCなど独立リーグへ進む場合にも提出しなければなりません。さらに、メジャーリーグに挑戦しようとする選手も同じです。この届出制度が始まったのは、高校生が2004年、大学生は2007年からになります。
毎年、9月以降にプロ野球球団はドラフト指名候補選手がほぼ固め、候補選手に調査書を送り、正式なプロフィールやプロ志望の有無を記入、返送してもらい、ドラフト資料にするそうです。つまり、この調査書はプロ野球球団から指名する可能性を示すものになります。よって選手側は、調査書が来たかどうかによって、可能性を信じるのです。
しかし、以前も書きましたが(https://blog.goo.ne.jp/full-count/e/4c0baf90007311569389531157b1eeee)、プロ野球志望届を出しても、指名されるとは限りません。育成含めても、高校生は約50%、大学生は約30%しか指名されません。さらに、一度ならまだしも、高校でも、大学でもプロ野球志望届を出して、2度とも指名漏れした選手もいます。
指名された選手は、もちろん球団、ファンの期待を背負って活躍して欲しいです。
一方で、ドラフト会議が終わって、新戦力の固まってきたところで、2回目の戦力外通告が行なわれます。
球団によっては、ドラフト会議のテーブルの上には、「リスト」が2種類置いてあり、そのリストとは「指名候補者リスト」と「在籍選手リスト」なのだそうです。つまり、ドラフトで指名できた選手に対して、在籍選手の中から戦力外通告となる選手が選ばれていくというものです。
以前は高校生なら最低でも3年、ほとんどの球団が4年~5年は様子を見て育成していましたが、近年では2年でも戦力外になる場合もあります。
表だけ見えるきらびやかなプロの世界が脚光を浴びますが、当然、厳しい世界なのです。
プロ野球志望届を提出するということは、それなりの覚悟も持たなければならないのです。
プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンDは2019年10月17日(木)17:00開始予定です。