最近は便利になったものです。試合を録画していなくても、仕事が終わった後、家で試合のダイジェストまたはフルを観たいところを選んでゆっくり観れるのですから、これほど便利なものはありません。まるで、人気ドラマの総集編を観て、全部観た気になっているような感じです。
第2日はなんといっても春夏連覇と夏連覇を狙う優勝候補の大阪・大阪桐蔭高と一昨年の覇者の栃木・作新学院高の一戦です。この試合は見応えのある試合でした。
大阪桐蔭高は、プロ注目スラッガーがズラリと並ぶ銀河系軍団。そこへ真っ向勝負の作新学院高が継投策で真っ向勝負しました。打線も、初回ノーアウトランナー一塁でバントでは送らず、強攻策を仕掛け、積極的な姿勢で王者を揺さぶり、7回を終わって0-1の接戦を演じ、最後まで大阪桐蔭高を苦しめました。
0-1で迎えた8回2アウト二塁で大阪桐蔭高がタイムリーヒットを打ち、この打球処理をライトがトンネルし、決定的な追加点を許してしまい、結局1-3で大阪桐蔭高の前に敗れ去りました。
第2試合
作新学院000000001|1
大阪桐蔭01000002x|3
第1試合 一回戦
山梨学院100081200|12
高知商 01240430x|14
第3試合
沖学園001020100|4
北照 000020000|2
今年、いろいろと話題になっている誤審がこの試合の勝敗を左右しかねない状況でした。
2年ぶり8度目の出場となった長野・佐久長聖高と、9年ぶり8度目の出場となった北北海道・旭川大高の一戦は、今大会初の延長戦となりました。
佐久長聖高は初回に2点を先制。旭川大高は2回に2アウト二塁からのタイムリーで1点を返します。さらに3回には、2アウトランナーなしから、フォアボールとヒットで一・三塁として相手ピッチャーの暴投で同点とすると、2アウト二塁からタイムリーヒットで1点を勝ち越しました。
佐久長聖高は8回、2アウト一・二塁で西藤の左翼へのライナーが落球と判定され、ランナー2人が生還し、逆転に成功します。しかし、旭川大高は9回1アウト二塁からタイムリー2ベースを放ち、試合は延長に入ります。
延長に入ると11回と12回にはともにチャンスを作るもののあと1本が出ず、延長13回から春夏の甲子園大会を通じて初めてタイブレークが適用されました。
延長14回の佐久長聖高は送りバントが内野安打になり、ノーアウト満塁から内野ゴロの間に1点を勝ち越します。その裏、旭川大高は無得点に終わり決着がつきました。
ちなみに長野県勢は夏通算60勝目となります。また、直前の試合で南北海道・北照高も敗れ、北海道勢は短い夏になってしまいました。
第4試合
佐久長聖20000002000001|5
旭川大 01200000100000|4(延長14回タイブレーク)
タイブレーク制度は今年の第90回選抜大会から導入されていましたが、選抜では適用がありませんでした。夏の全国選手権大会や地方大会、春秋の大会でも一律に採用されたもので、延長13回ノーアウト一・二塁から開始し、決着がつくまで繰り返すものです。
ちなみに「延長13回」は近年の甲子園大会の延長戦で12回までの決着が90%近くを占めた統計を踏まえたものです。
なお、決勝だけは従来どおり15回まで行い、同点の場合は引き分け再試合となります。