以前。「2017年度 読売ジャイアンツ新人テストのお知らせ(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/b5c2b395035c03983cb7e548425735e1)」について、このブログで書きました。ここで周知して、多くのテスト生が集まったらしく、そのお礼として結果が読売ジャイアンツ広報部より連絡がくればいいのですが、先日、ネットニュースで発表されました。
新人テストは9月23日の秋晴れの川崎市のジャイアンツ球場で行われました。2018年4月1日時点で18歳以上24歳までという年齢制限などの条件を満たした75選手が参加したそうです。
1次テストは室内練習場での30m走計測と屋外グラウンドで1人2球投げる遠投でした。
1次テスト合格者 37/75人
2次テストは実技。ピッチャーはブルペン投球、野手はノックの後、青木高広スカウト、木佐貫洋スカウトがバッティングピッチャーを務めるフリーバッティングが行われました。
2次テスト合格者 8/37人
内訳はピッチャー2人、キャッチャー2人、内野手1人、外野手3人だったとのことです。8選手は10月26日に行われるドラフト会議の指名候補リストに入れられ、他の指名候補選手と合わせて検討し、ドラフト当日に指名するかを判断するそうです。
なお、参加者の氏名や詳細は非公表だそうです。公表して、他チームに取られる可能性だってありますからね。
近年では、山口鉄也選手が育成選手で入団したことは有名ですが、実際のところ新人入団テストを受験して、プロ入りしています。山口選手は高校卒業後に渡米し、マイナーリーグでプレーした後、ジャイアンツの新人入団テストを受けて、合格した後に育成ドラフト指名となりました。ちなみに、ジャイアンツのテストの前には横浜ベイスターズ、東北楽天ゴールデンイーグルスの入団テストを受けましたが不合格でした。
その他には次のような選手がいます。
■田畑一也さん[福岡ダイエーホークス / 1991年ドラフト10位]
高校から北陸銀行に入社するも、ヒジの故障で野球部を退く。その後は実家で大工仕事を手伝いながら、草野球でプレー。自ら「野球にケリをつける」気持ちでプロテストを受け、合格。
■城石憲之さん[日本ハムファイターズ / 1994年ドラフト5位]
青山学院大に入学するも、1週間で中退。ガソリンスタンドでアルバイトする傍ら、プロテストを受験。そして、ドラフト5位指名を受ける。ちなみに、同じ年に受験したヤクルトスワローズは不合格。ところが、のちにトレードでスワローズに移籍し、選手会長を務めた。
■大嶋匠選手[北海道日本ハムファイターズ / 2011年ドラフト7位]
ソフトボール出身。セガサミー硬式野球部の門を叩き、来る日に備えていた途中に入団テストを受験。半ば記念受験の感覚でテストを受けた。
■岡田幸文選手 [千葉ロッテマリーンズ / 2008年育成選手ドラフト6位]
全足利クラブでプレーしていた際にプロテストを受験。スピード感溢れるプレーが認められ、見事合格を果たし、育成ドラフト6位で入団。
■杉谷拳士選手 [北海道日本ハムファイターズ / 2008年ドラフト6位]
強豪校・帝京高で一年生からレギュラーとして活躍していたものの、プロからの声は掛からず。プロの夢を諦めきれなく、テストを受け、ドラフト指名にこぎつけた。
ドラフトでは華やかに入団発表がある選手だけではありません。ひっそりと入団する選手もいます。
でも、ここからは実力主義。未来は決まっていません。