ハラスメント（Harassment）

「ハラスメント（Harassment）」とは、一般的に「相手の嫌がることをして不快感を覚えさせる行為全般」を意味します。

ハラスメントには、いろいろな種類がありますが、特に会社などでは「セクシュアルハラスメント（セクハラ）」「パワーハラスメント（パワハラ）」などがよく問題になり、ニュースなどでも話題になって、なかには大々的に取り上げられて問題化している事案もあるにも関わらず繰り返されています（罪の意識がなく、学習能力もないのか）。

そもそも、ハラスメントは「いやがらせ」「いじめ」を指す言葉。身体的、精神的な攻撃などによって他者に不利益やダメージを与えたり、不愉快にさせることを意味します。

種類として、「法令に定義されたもの」と、「（法令上の定義はないが）社会通念上ハラスメントと認識されているもの」があります。たとえば、

■法令に定義されたもの
セクシュアルハラスメント（セクハラ）
パワーハラスメント（パワハラ）
マタニティハラスメント（マタハラ）
パタニティハラスメント（パタハラ）
ケアハラスメント（ケアハラ）
など

■社会通念上ハラスメントと認識されているもの
モラルハラスメント（モラハラ）
アルコールハラスメント（アルハラ）
カスタマーハラスメント（カスハラ）
ジャンダーハラスメント（ジェンハラ？）
リストラハラスメント（リスハラ）
テクノロジーハラスメント（テクハラ）
など

次々と新しいハラスメントが登場。なかにはまだ馴染みのないものもあり、耳慣れていないものもありますが。

たとえば、

■Z世代が感じる新ハラスメント

マルハラ：メールやメッセージの最後に句点「。」を付ける

長ハラ：長話

夢ハラ：夢を聞く

WILLハラ：将来の目標を聞く

ジタハラ（時短ハラスメント）：残業時間を削減する具体策なしで定時退社を強いる

ビールッハラ：飲み会で他人の意思を確認せずに勝手にビールを注文する

など

など。
そこにまた最近SNSなどで話題になっているのが「大谷ハラスメント/大谷翔平ハラスメント」というもの。

いつごろからこの言葉が使われ始めたのかはよくわかりませんが、もともと、教育現場で先生が生徒に対して現；ロサンゼルス･ドジャースの大谷翔平選手の言葉や姿勢を例に挙げ、「見習え」と言わんばかりに押し付けるケースを批判する言葉として使われていたもの。

そんななかで、今回巻き込まれている（と思う）「違法賭博」をはじめ、「開幕戦」「結婚」などでメディアは連日のように過剰とも言える報道を続けているのです。

これがSNS上で、「報道がうざすぎる」「朝から大谷大谷大谷でうんざり。どっかの国の王子が結婚したんか？」などが挙がり、「大谷ハラスメント/大谷翔平ハラスメント」と言う呼び方でメディアの過剰報道に対するうんざり感や批判を示すものとして使われ始めたようです。

大谷翔平選手自身が何かしらの問題ではなく、あくまでもメディアが勝手（？）に取り上げて大騒ぎしているだけなのですけどね。大谷翔平選手も「騒ぎすぎ」というように感じているのでしょう、結婚発表後の取材対応で、「なぜ結婚を発表したのか？」と聞かれた際に冗談交じりで、「一番は皆さんがうるさいから」と語ったくらいですから。ちなみに、この「皆さん」とはもちろんマスコミのことだと思っていますが。

情報番組はともかくとして、ニュース枠でもトップニュースは大谷翔平選手のことだったり。特に韓国での開幕戦なんかはニュース時間の半分以上が大谷翔平選手の話題。しかも、同じような映像を繰り返し流しながら、同じようなコメントで･･･。

もし、私が大谷翔平選手の立場なら、これはこれで逆にいじめられているような気分になると思うのですが。

TV視聴率を稼げるからだとは思うのですが、何かあればメディアは手のひらを簡単に返したりもしちゃいますから。

大谷翔平選手が打ったとかはニュースのスポーツコーナーでいいでしょうし、違法賭博疑惑に巻き込まれている件のほとんどはワイドショーで充分だと個人的には考えます。観たければ、そっちを観てもらえばいいのですからね。

しかも、打ったとかのプレーには関係なく、奥さんが観戦してたこ焼きが注文されていたとか、愛犬も一緒に観戦していたとか･･･。

それほど視聴率を稼ぎたいのならば、いっそのこと専門情報番組でも制作した方がいいのでは？と思いますが。

それよりも大事なニュースはたくさんありますよね。

たとえば、違法賭博疑惑で大谷翔平選手の口座から約6億7000万円が振り込まれたとかですが、長野県駒ヶ根市の建設会社では経理担当の元社員と息子が2013年からの約10年間で約26億円を横領していたという事件がありますが、金額規模だけで考えれば話題充分なのですけどね。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。