既に6月20日から沖縄大会が始まっていますが、長野県大会も今日(27日)に組み合わせ抽選があり、7月11日からいよいよ夏の高校野球が本格的に始まります。
今年の長野県大会の開会式入場行進先導と開幕戦始球式のピッチャーが篠ノ井犀峡校の女子マネジャー牛沢恵理さんに決まりました。
篠ノ井犀峡校は野球部員が一人もいないのですが、牛沢さんが女子マネジャー一人で頑張って活動しているそうです。
昨夏の長野大会でも部員不足のため、チームは出場できず、長野西中条校、屋代南高、明科高の三高校連合チームのマネジャーだったそうです。
今年も部員がいないため、チームは出場できません。
でも、頑張っている女子マネージャーのために良い舞台を準備した県高野連の方々。
春に続いて、なかなかやります。
さて、万が一、いやいや億が一、いやいやいや無量大数が一くらいの確立でベンチ入りの可能性がない一年坊主の親としても組み合わせ結果は気になるところです。
何しろ、試合がどこの会場なのか、休日なのか平日なのか、時間はどうなのか・・・と。
それよりも、古くは聖徳太子が制定した冠位十二階のような、この時代に唯一といってもいいようなヒエラルヒー(上下階層関係に整序されたピラミッド型の秩序ないし組織)に支配された「野球部員」のひと夏の経験があります。
一年生にとっては初めての夏。
二年生にとっては飛躍の夏。
三年生にとっては最後の夏。
良いプレーと良い話題で盛り上げて行って欲しいですね。
さて、笑ってはいけませんが、この時期は丸刈り頭が巷に目立つようになります。
高野連の規定には「野球部員は丸刈りにしなければならない」ということはありません。
それでも、基本的に「気合を入れるため」と一斉に頭を五厘刈りに丸めます。これは中学野球でも同じ。大一番の前には水道代とシャンプー代が安く済みます。
これは、一部の方に言わせますと「集大成の夏を前に髪の毛を野球の“神”に献上する儀式」なのだそうです。
この夏休み前の学校行事と言えば期末テストです。
まるで狙ったような時期に、ドラフト一位候補のピッチャー以上に手ごわい相手と対戦しなければなりません。
いつもは赤点でも取るようであれば、補習授業だの部活禁止などがありますが、大一番にベンチ入りできずに補習授業というのは、高校野球の思い出としては、あまりにも切ないことです。
実は三年生野球部員とっての大一番は公式戦当日ではありません。
背番号発表が発表される日になります。
背番号というか登録自体は組み合わせ時には申請されて決まっていたりします。ただ、野球部によっては、それ以前に発表したり、逆に緊張感を保つために抽選後まで発表しなかったりといろいろです。
背番号をもらえるかどうか。
決して高望みしないから、何番でもいいから背番号をもらってベンチに入りたいのが本音でしょう。
背番号がもらえるか、もらえないかで道は判れます。
もらえなくても、次の日からの言動で、人間として生き方も分かれていきます。
組み合わせの話は明日。さあ、プレーボール。
(はいいけど、この高野連の旗、逆さまに掲揚されている?)