パリオリンピックは2024年で3回目。パリでオリンピックが開催されたのは1900年の第2回大会と、1924年の第8回大会。
2024年は7月26日~8月11日までの日程で実施され、約3週間の期間中、32競技329種目が行われますが、新採用になった種目、残念ながら不採用になった種目といろいろありますが、過去2回開催されたパリオリンピックでは意外な種目もありました。
特に1900年の第2回大会はオリンピックは自分たちの国技であるとギリシャの主張に反して、国際オリンピック委員会(IOC)は毎回異なる場所でオリンピックを行うことを決定。そして、この大会は万国博覧会の附属大会として行われたため、大会は約5ヶ月にわたり、大会運営も混乱。
メダルが与えられたのはクーベルタン男爵が運営に関わった陸上競技のみで、このメダルが実際に選手に届いたのは2年後の1902年のことであったと言われており、現在はこの陸上競技のみがオリンピックであったと公式に定められています。
そんな1900年のパリオリンピックですが、いまでは考えられないユニークな種目が満載でした。
■魚釣り
セーヌ川で鯉などを釣り、2日間で釣り上げた魚の重量で順位を競う。約600人が参加し、外国人は5カ国40人。つまり560人は地元フランス人。ちなみに、シドニーオリンピックでは魚釣りを競技にする案は出たものの実現せず。
■たこ揚げ
どのような状況で実施されたのかは不明。
■伝書バトレース
人ではなくハトが競技主役。現代でも伝書バドレースはありますが、ルールはハトがスタート地点から自分の鳩舎へ帰還し、計測器で最高分速を出したハトが優勝。当時の伝書バドレースの詳細は不明。
■ハト撃ち
野生のハトをどれだけ打ち落とせるかを競う。多くのハトが犠牲になり、さすがに残虐的だと非難され、この大会のみ。ただ、当時はこれが大会の目玉競技のひとつだったそうです。
■ウマの走り幅跳び
選手は人間ではなくウマ(人間はウマに騎乗)。17頭が参加し、ベルギーの騎手が6.1mの記録で優勝。なお、ウマ高跳びも行われ、記録は1.85m。
■綱引き
日本の運動会でおなじみ。もともとは船乗りにとって必須だった綱を引く技術がスポーツ化したもので、その時期が近代オリンピック開始と一致したため、人気競技となった。その後、増えすぎた競技を減らすために消滅しましたが、国際綱引き連盟はオリンピック競技復活を目指しているとのこと。1900年のパリオリンピックから5回実施。
■障害物競泳
セーヌ川に浮かんでいるボートを上り、またボートの下を潜るなど川にあるものを障害物として越え、200mを泳ぐ(?)競技。優勝したオーストラリアの選手は、「ふつう」の200m自由形でも優勝。
■潜水競泳
選手は潜水して泳ぐ距離1mごとに2ポイント、潜水時間1秒ごとに1ポイントとして、合計ポイントを競う。泳いだのはプールではなく、セーヌ川。あまりに危険なため、一回限りで消滅。
■川を下る競泳
スタートは上流側でゴールは下流側という川の流れに乗って泳ぐもの。ちなみに、これら競泳3競技が実施されたセーヌ川はかなり汚かったそうです。
■立ち幅跳び
昔、小学校でやったことがあるような。1912年のストックホルムオリンピックまで4回実施。地味だったため廃止らしい。
■立ち高跳び
この種目も1912年のストックホルムオリンピックまで4回実施。同じく地味だったため廃止らしい。
■立ち三段跳
1904年のセントルイスオリンピックまで2回実施。やっぱり地味だったから廃止らしい。
■熱気球レース
万博の付属大会ならではのような競技。飛行距離、飛行時間と決まった場所に正確に着陸する技術を競う。動力を使った競技はオリンピックに相応しくないということで廃止。ただ、1908年のロンドンオリンピックではモーターボート競技があった。
■綱のぼり
13mの綱を登る競技でスピードを採点。登り切れなかった場合は高さも対象。1896年のアテネオリンピック~1932年のロサンゼルスオリンピックまで実施されていた。そして、なぜか体操競技(と言われればそうかも)。
ほかにもいろいろと実施されていたようです。
ちなみに、この画像は体操競技(のよう)です。
また、そのほかの大会でも実施されたものの、いまでは実施されていない競技や種目はたくさんありますが、またいつか復活する可能性はありそうです。
たとえば、こんな競技なんかも?・・・
■芸術競技
1912年のストックホルムオリンピック~1948年のロンドンオリンピックまで、「音楽」「絵画」「彫刻」「文学」「建築」の5部門を実施。近代オリンピックの理念が「肉体と精神の向上の場」であることから採用。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
2024年は7月26日~8月11日までの日程で実施され、約3週間の期間中、32競技329種目が行われますが、新採用になった種目、残念ながら不採用になった種目といろいろありますが、過去2回開催されたパリオリンピックでは意外な種目もありました。
特に1900年の第2回大会はオリンピックは自分たちの国技であるとギリシャの主張に反して、国際オリンピック委員会(IOC)は毎回異なる場所でオリンピックを行うことを決定。そして、この大会は万国博覧会の附属大会として行われたため、大会は約5ヶ月にわたり、大会運営も混乱。
メダルが与えられたのはクーベルタン男爵が運営に関わった陸上競技のみで、このメダルが実際に選手に届いたのは2年後の1902年のことであったと言われており、現在はこの陸上競技のみがオリンピックであったと公式に定められています。
そんな1900年のパリオリンピックですが、いまでは考えられないユニークな種目が満載でした。
■魚釣り
セーヌ川で鯉などを釣り、2日間で釣り上げた魚の重量で順位を競う。約600人が参加し、外国人は5カ国40人。つまり560人は地元フランス人。ちなみに、シドニーオリンピックでは魚釣りを競技にする案は出たものの実現せず。
■たこ揚げ
どのような状況で実施されたのかは不明。
■伝書バトレース
人ではなくハトが競技主役。現代でも伝書バドレースはありますが、ルールはハトがスタート地点から自分の鳩舎へ帰還し、計測器で最高分速を出したハトが優勝。当時の伝書バドレースの詳細は不明。
■ハト撃ち
野生のハトをどれだけ打ち落とせるかを競う。多くのハトが犠牲になり、さすがに残虐的だと非難され、この大会のみ。ただ、当時はこれが大会の目玉競技のひとつだったそうです。
■ウマの走り幅跳び
選手は人間ではなくウマ(人間はウマに騎乗)。17頭が参加し、ベルギーの騎手が6.1mの記録で優勝。なお、ウマ高跳びも行われ、記録は1.85m。
■綱引き
日本の運動会でおなじみ。もともとは船乗りにとって必須だった綱を引く技術がスポーツ化したもので、その時期が近代オリンピック開始と一致したため、人気競技となった。その後、増えすぎた競技を減らすために消滅しましたが、国際綱引き連盟はオリンピック競技復活を目指しているとのこと。1900年のパリオリンピックから5回実施。
■障害物競泳
セーヌ川に浮かんでいるボートを上り、またボートの下を潜るなど川にあるものを障害物として越え、200mを泳ぐ(?)競技。優勝したオーストラリアの選手は、「ふつう」の200m自由形でも優勝。
■潜水競泳
選手は潜水して泳ぐ距離1mごとに2ポイント、潜水時間1秒ごとに1ポイントとして、合計ポイントを競う。泳いだのはプールではなく、セーヌ川。あまりに危険なため、一回限りで消滅。
■川を下る競泳
スタートは上流側でゴールは下流側という川の流れに乗って泳ぐもの。ちなみに、これら競泳3競技が実施されたセーヌ川はかなり汚かったそうです。
■立ち幅跳び
昔、小学校でやったことがあるような。1912年のストックホルムオリンピックまで4回実施。地味だったため廃止らしい。
■立ち高跳び
この種目も1912年のストックホルムオリンピックまで4回実施。同じく地味だったため廃止らしい。
■立ち三段跳
1904年のセントルイスオリンピックまで2回実施。やっぱり地味だったから廃止らしい。
■熱気球レース
万博の付属大会ならではのような競技。飛行距離、飛行時間と決まった場所に正確に着陸する技術を競う。動力を使った競技はオリンピックに相応しくないということで廃止。ただ、1908年のロンドンオリンピックではモーターボート競技があった。
■綱のぼり
13mの綱を登る競技でスピードを採点。登り切れなかった場合は高さも対象。1896年のアテネオリンピック~1932年のロサンゼルスオリンピックまで実施されていた。そして、なぜか体操競技(と言われればそうかも)。
ほかにもいろいろと実施されていたようです。
ちなみに、この画像は体操競技(のよう)です。
また、そのほかの大会でも実施されたものの、いまでは実施されていない競技や種目はたくさんありますが、またいつか復活する可能性はありそうです。
たとえば、こんな競技なんかも?・・・
■芸術競技
1912年のストックホルムオリンピック~1948年のロンドンオリンピックまで、「音楽」「絵画」「彫刻」「文学」「建築」の5部門を実施。近代オリンピックの理念が「肉体と精神の向上の場」であることから採用。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。