囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

殺し屋はヨセ

2019年06月20日 | 【カベ突破道場】

 

加藤正夫の華麗なる変身の巻】

 

■「いつもニコニコ」で人当たりがいい人気者だが、ひとたび碁盤の前に座ると鬼のように殺しに血道を上げるクールガイに変貌した。

■加藤正夫(1947~2004年)は83年、趙治勲から十段位を奪取した。勝った3局は全て半目勝ち。「殺し屋加藤」から「ヨセの加藤」へのモデルチェンジを高らかに謳いあげたものだ。

■加藤のヨセは「精緻な計算」というより「死活がらみの鋭い攻め」に軸足が置かれていた。86年、小林光一名人をから名人位を奪取する。翌87年、40歳で名人、十段、王座、碁聖の四冠を達成し、賞金ランキング1位に輝く。

■本局は、脂の乗り切った全盛期の会心の一局。わたしが並べるのは今回で11回目。戦いの連続で楽しい碁である。

         ◇

■特に中盤。

■さすがチクン。大石のシノギが見事です。この碁を並べてみて「二部屋」を作って生きるコツが分かったような気がします。実戦で手が見えるようになってきました。(読み切れなくて、しくじったことも、もちろんあります)

 

 

▼序盤


▼中盤 シノギのテクニック


▼終局図

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。