囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

太い幹に引き戻す

2022年10月12日 | ●○●○雑観の森

 

【古典の知恵、哲学・宗教の役割、そして老年の価値】

 

 


世はコンピューターが支配的になり

世界が、時間が、縮んできた

科学は研究速度を増して

新しいものに重きが置かれ

古いものは当たり前とされ

こともなく上書きされ

捨てられ忘れ去られる運命にある

 


わたしたちが生きる21世紀

老年にとっては、生き辛さが

とりわけ強調されている

乗合バスの乗り遅れが

情報過疎という名の

屍の山を築いている

 


一方、新聞ネタには事欠かない

既視感のある政治的経済的ヘマや

繰り返される類似性のある事件事故

「人間は進歩しているのだろうか」と

ため息が漏れ、首を傾げる毎日である

 


     ◇

 


新しい物事にしか興味がなく

価値を置かないとしたら

どんな社会になってしまうのか

 

 

現代の「早わかり」の風潮は

社会的な病といえまいか

科学万能主義は諸刃の刃であり、

枝葉末節の迷路に誘い込ませている

薬でもあり、毒でもある

 


ともすると

枝葉に陥りやすい私たちの関心を、

太い幹に引き戻す力は何かといえば

それは長い時の試練をくぐり抜けて

光彩を失わない古典の一群であり、

哲学や宗教の役割ではあるまいか

 

 

碁と懐古趣味の組み合わせも

ムダとの烙印が押されかねないが

果たしてそうともいえまい

 

 

日々の書き飛ばしブログも

フォロワーやリアクションの数が

低位安定基調となって久しい

何人かの顔を思い浮かべて

語り掛けるのは、挨拶のひとつだし

コミュニケーションの大事な道具だ

年明けに、開設から4年を過ぎる――

 

 

 

 

 

▲こういう本もまたよろし、古い価値を掘り起こすチカラがある

陰気な空想(青い悪魔)を吹っ飛ばし、爽快に過ごそう、と思わせてくれる

 



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